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世界子どもの日によせて

EU News 341/2015

2015/11/20
151120_01_en
ブリュッセル

<日本語仮訳>

フェデエリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長、および欧州委員会のネヴェン・ミミツァ国際協力・開発担当委員、クリストス・スティリアニデス人道援助・危機管理担当委員ならびにヴェラ・ヨウロヴァー法務・消費者・男女平等担当委員は、以下の共同声明を発表した。

「待望のポスト2015の時代に突入しようとしている。世界中の指導者が、何百万の児童の生活を改善すると公約している。これまでに設定した目標の全てを達成できていたら、我々が今すべきことは、こんなにも困難ではなかったであろう。実際、これから先の道のりには極めて長いものがある。2015年以降は今までとは違っていなければならない。これまで以上に断固たる行動を一貫性をもって取ることで、次の15年間には、確実に新しいページをめくることができるようにしなければならない。目標は高く掲げ、ポスト2030の行動目標など必要のない世界にしようではないか。

新たなEUの人権と民主主義に関する行動計画に示されているように、児童保護制度の強化は、我々の優先課題の一つである。EUは、世界における児童と女性に対するあらゆる形の暴力、児童婚や強制婚、女性器切除の根絶に焦点を当てつつ、外交による働きかけを始動させている。

古くから続く残忍な行為への対応をする間にも、現下の難民危機と、それが移民、難民、自国内避難民となることを余儀なくされている児童にもたらす重大な影響が、事態の緊急性を増幅させている。世界の難民の半数が児童である。彼らは、まず何よりも、児童として扱われることを、必要としている。教育を受ける権利と無差別を含め、児童の保護と権利を、EU域内においても含め、最優先にしなければならない。諸児童保護制度間の連携を強化し、EUにおける難民認定を求める際の保護を向上する必要がある。世界全体で資金供与が縮小する傾向にある中で、EUは、緊急事態における教育に対する支援を増加させたところである。教育を全くあるいは十分に受けられない児童を、失われた世代にさせるわけにはいかない。

人身売買、性的および非性的搾取の犠牲となる児童を保護すること、そして、このような問題への対応において、EU域外諸国や国際機関との協力を向上させることは、2012年~2016年の人身売買根絶に向けたEU戦略の一部である。また、男女平等と全ての婦女子の権限強化の実現に関する、2030年第5次アジェンダ目標を、EUは擁護している。今週、犠牲者の権利に関する新たなEU規則が発効した。その結果、EU全域の刑事法制下で、児童は、脆弱な犠牲者としての特別保護を受ける資格を得る。

世界全体で児童の権利を推進するためには、国際機関および国連機関との緊密な協力が必要だ。EUは常にその推進と強化に努めてきた。少年少女は、社会の将来を担うだけではなく、現在を生きる存在だ。その基本権を剥奪することは、自らの豊かさを剥奪することを意味する。そして、我々の根本的な責務を果たし損ねていることを意味する。世界の平和と安全は、公正かつ持続可能な開発と全ての児童の全ての権利の尊重なくしては、達成しえない。児童はやがて大人になる。いかに我々が世界と子どもたちを保護するのか。それが、近い将来、その子たちが自らの世界と子どもを、どのように護るのかを決めるだろう」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://eeas.europa.eu/statements-eeas/2015/151120_01_en.htm

Education in Emergencies, Universal Children's Day (C)EU, 2015 URL