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28/04/2017
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さまざまな指標、EUにおける気候変動対応の前進を示す

EU News 313/2015

2015/11/04
195/2015

<日本語仮抄訳>

この20~30年において、エネルギー、運輸、環境への人的関与の増大が、気候変動の最大の原因であることが証明された。欧州連合(EU)は、長きにわたり、野心的な排出量削減目標を追求してきた。2015年12月にパリで開催される国連気候変動会議(COP21)は、相互関連性が強まっている3要素――気候変動、エネルギー安全保障、持続可能な運輸――の政治的重要性を浮き彫りにしている。

2015年のエネルギー、運輸、環境に関する統計書の発行に際し、またパリのCOP21との関連において、EUの統計機関であるユーロスタットが、気候変動と関係のあるエネルギー、運輸、環境における少量の抜粋データを発表している。そこからは、2013年の一次エネルギー消費量が1990年代の水準にある一方で、最終エネルギー消費量における再生可能エネルギーの割合が増えていること、同時期における温室効果ガスの排出が減少していることが、読み取れる。

バルト地域のEU加盟国とルーマニアにおいて温室効果ガスの排出が最も減少

1990年に比べ、大半の加盟国で、2012年までに温室効果ガスの排出が減少した。排出量が半分以下になっている加盟国は、ラトビア(-57.1%)、リトアニア(-55.6%)、エストニア(-52.6%)、ルーマニア(-52.0%)の4カ国であり、その後にブルガリア(-44.1%)、スロヴァキア(-41.4%)、ハンガリー(-36.3%)、チェコ(-32.7%)が続いている。対照的に、以下の加盟国では、排出量が増加している。 マルタ(+56.9%)、キプロス(+47.7%)、スペイン(+22.5%)、ポルトガル(+14.9%)、アイルランド(+7.0%)、ギリシャ(+5.7%)、オーストリア(+4.0%)、スロヴェニア(+2.6%)。EU全体での排出量は1990年の水準に比して、17.9%減少した。現時点において、EUは、2020年に温室効果ガスの排出量を20%削減するという、「欧州2020」の目標を達成する自信があるが、COP21の中で、最近その目標を倍増させ、2030年までに1990年比で少なくとも40%の削減を目指す。

2012年のEU全域における温室効果ガスの排出量は、二酸化炭素換算で46億8,300万トンであり、最大の排出国のドイツ(9億6,500万トン)に、英国(6億1,500万トン)、フランス(5億700万トン)、イタリア(4億7,100万トン)、ポーランド(4億100万トン)、スペイン(3億5,400万トン)が続いている。この6カ国を合わせて、同年のEU総排出量の約7割を占めている。

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原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://ec.europa.eu/eurostat/documents/2995521/7057270/8-04112015-BP-EN.pdf/a233ec9d-f87d-4f48-8f1c-4d0a1a2eb112

Development of greenhouse gas emissions in the EU URL