欧州理事会の主な結論
EU News 285/2015
2015/10/15
欧州理事会
ブリュッセル
＜日本語仮抄訳＞
欧州連合（EU）首脳は、欧州における移民・難民危機を背景に、2015年10月15日に集った。この危機への対策に焦点を当てた欧州理事会が開催されたのは実に、この6カ月で4度目となった。
移民・難民
EUとその加盟国は、効果的・人道的かつ安全な欧州移民・難民政策を構築すべく、取り組みを強化している。EUの首脳は、次の段階に向け、政治的方向性と優先項目について次の通り合意した。
－移民・難民の出身国および通過国と協力し、人の流れを止める：EU首脳は、EU・トルコ共同行動計画に対する合意を歓迎し、ヴァレッタで開かれるアフリカ諸国の首脳との首脳会合で具体的な運用上の措置を打ち出すことに合意した
－欧州対外国境管理協力機関（FRONTEX）の現在の権限を超える、統合された国境管理制度を通じてEUの対外国境を強化し、ギリシャとイタリアの「ホットスポット」区域を警備する国境警備員を数百人増員する
－送還と再入国の問題
ドナルド・トゥスク欧州理事会議長はまた、EU移民・難民政策に対する中長期的なより広範に及ぶ課題についての協議を開始した。EU首脳は、「ダブリン規制」の将来、EU国境警備員制度およびホットスポットの具体的役割といった難しい問題について討議した。
英国の国民投票
EU首脳は、EU離脱に関する国民投票に関して、現状と今後について説明を受けた。デイビッド・キャメロン英国首相は、11月初旬に、同国の具体的な懸念について書面にて明示することを約束した。
原文はこちらをご覧下さい（英語）。
http://www.consilium.europa.eu/en/meetings/european-council/2015/10/15-16/
European Council. Press conference. From left to right: Mr Jean-Claude JUNCKER, President of the European Commission; Mr Donald TUSK, President of the European Council. Shoot location: Brussels - BELGIUM Shoot date: 16/10/2015 Copyright: No commercial use. Credit 'The European Union' URL
