EU理事会、地中海における密航業者に対抗するための海軍作戦を了承
EU News 140/2015
2015/05/18
301/15
ブリュッセル
＜日本語仮訳＞
欧州連合（EU）理事会は本日、地中海における人身売買や密航のビジネスモデルを阻止すべく、EUによる軍事作戦である地中海EU海軍部隊（EUNAVFOR Med）を展開することに合意した。移民・難民という課題に対するEUの包括的対策の一要素である今回の決定は、海軍作戦の立案の正式な開始を可能にする。
地中海EU海軍部隊は、段階ごとに順を追い、国際法の必要条件に則った形で展開される。作戦の立案と地中海中南部における人身売買や密航ネットワークの初期段階の監視・評価はできる限り早急に開始される。作戦の第2、第3段階は、国際法に基づき、リビア当局との協力の下、密航を展開する者の資産の捜索・押収・崩壊を目的にしている。
同作戦の作戦本部はローマに置かれ、作戦司令官にはイタリア海軍のエンリコ・クレデンディーノ少将が任命された。同作戦にかかる共同経費は、2カ月にわたる立ち上げ段階と12カ月の初期任期で1,182万ユーロと想定される。
EU共通安全保障・防衛政策（CSDP）に基づくこの作戦は、2015年4月23日に欧州理事会が、人命を救い、緊急事態に対応するのみならず、不法な移民・難民問題の根本原因に対処するよう求めた包括的な対策の一部である。
EU海軍作戦の開始は、6月のEU外務理事会の議題となる。
原文はこちらをご覧下さい（英語）。
http://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2015/05/18-council-establishes-naval-operations-disrupt-human-smugglers-mediterannean/
