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28/04/2017
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EU外務理事会の主な結論

EU News 103/2015

2015/04/20
欧州連合理事会
ルクセンブルク

<日本語仮訳>

最近、地中海で起きたいくつもの事件を受け、欧州連合(EU)理事会は、外務・内務担当大臣が合同で会合を開き、移民問題を協議した。フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表は、「本日、我々はここ数日来の悲劇に対するEUとしての強力な対応を提示した。迅速にかつ力を合わせて行動する必要がある」と述べた。

EU各国の大臣は、人身売買対策の強化や海上での人命救助に対するEUとしての行動の向上のほか、難民の再定住に共同で取り組むことで、最前線に立っている加盟国への支援を増強することで合意した。

さらに、紛争、貧困および人権侵害など、移民の根本要因の解決に向けた外交的行動を強化する。EU議長国ラトビアのリハルドゥス・コズロウスキス内務大臣は、「議長国として我々は、本日特定された措置、および近い将来採択される予定の欧州移民アジェンダで示される措置の双方の実施を円滑に行うよう取り組む決意である」と述べた。

移民の多くがリビアを経由していることを鑑み、外相らは同国の情勢や挙国一致内閣の組閣に対するEUの支援の可能性についても意見を交わした。

さらに、EU理事会はEUの中南米・カリブ海諸国との関係について、戦略的に討議した。外相らは、中南米・カリブ海地域との関係が戦略的性質のものであることや、EUとの経済関係が強固であることを強調した。EUは、共通の地球規模の課題に対する多極的な解決を模索する中で、重要な同盟国である同地域の各国と、新たな、かつ革新的な協力関係を進展させることに強い意欲を持っている。

最後に、理事会はイエメン情勢の急速な悪化に対し、深刻な懸念を表明した。この危機の解決は、最終的には政治的なものでなければならないことを再度確認し、包摂的な政治的手続きを求める国際社会と同調した。また、全ての関係者に対し、必要不可欠な支援物資が至急届けられるよう、人道援助へのアクセスが制限されないよう、要請した。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/meetings/fac/2015/04/20/

Ms. Federica MOGHERINI, High Representative of the EU for Foreign Affairs and Security Policy. Shoot location: Luxembourg - LUXEMBOURG Shoot date: 20/04/2015 Source: Council of the European Union (C)EU, 2015 URL