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地中海情勢を受けた欧州委員会の声明

EU News 102/2015

2015/04/19
STATEMENT/15/4800
ブリュッセル

<日本語仮訳>

欧州委員会は、本日のみならず、ここ数週間来、地中海で起きた悲劇的出来事に深い無念を感じている。現実は厳しいものであり、そのために我々の行動も大胆でなければならない。危険にさらされているのは人命であり、欧州連合(EU)全体が、行動を起こす道義的・人道上の義務がある。

欧州委員会は現在、5月中旬に自身が採択を予定している新たな欧州移民戦略の準備のため、EU加盟各国、欧州の諸機関および国際機関と協議を行っているところである。我々が必要としているのは、さらなる人命の喪失を防ぐために即刻実施できる措置と、あらゆる側面において移民をより良く管理するための包括的なアプローチである。

この現実を真に変える方法は、その状況の根本要因に対処することである。なぜならば、近い遠いにかかわらず、我々の近隣諸国に戦渦と困難がある限り、人々は欧州に安寧の地を求め続けるからである。また、これらの人々の出身国や通過国がこのような決死の旅を阻止する行動を取らない限り、人々は引き続き命を懸けるであろう。このため、我々が取り組んでいるアプローチの大部分が、第三国との協力と絡むことになる。この目的のため、EUの外務大臣と内務大臣の合同会合が近日開催される。これは、EUに加盟する全28カ国とEU諸機関の共同責任であり、欧州の共同対応が求められている。

欧州委員会のジャン=クロード・ユンカー委員長は、フランス・ティーマーマンス第一副委員長、フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長およびディミトリス・アヴラモプロス移民・内務・市民権担当委員に対し、新たな欧州移民アジェンダの準備にあたり、これらのすべての側面において緊密に協力し、現時点で既存のあらゆるEUの持つ手段を早急かつ効果的に実施するよう指示した。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_STATEMENT-15-4800_en.htm?locale=en