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エネルギー同盟:全欧州市民に安定的かつ持続可能で安く手頃なエネルギーを

EU News 45/2015

2015/02/25
IP/15/4497
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

エネルギーは、ビルや住宅の冷暖房、物品の運搬、経済の動力である。しかしながら、老朽化するインフラ、統合が進まない市場、調和されない政策の結果、欧州の消費者・家庭・企業は、幅広い選択肢やより安価なエネルギーの恩恵を享受できないでいる。欧州の単一エネルギー市場を完成させるべき時がきた。ジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長の政治指針に含まれるこの優先課題に対応すべく、欧州委員会は本日、未来志向の気候変動政策を伴う、耐性あるエネルギー同盟を構築するための戦略を打ち出した。

欧州委員会は本日、以下を採択した。

  • 未来志向の気候変動政策を含む耐性あるエネルギー同盟に向けた枠組み戦略。これは、5つの相関性のある政策分野を通じて、エネルギー同盟の目的と、欧州委員会がどのようにこれを達成するかを明示するものである。具体的には、電力市場の再設計・刷新のための法整備、ガス契約の透明性の向上の確保、規制されたより強固な枠組みを有する統合エネルギー市場に向けた重要な一歩としての地域間強力の大幅な促進、電力とガスの供給確保のための新たな法制、エネルギー効率や新たな再生可能エネルギー政策のための欧州連合(EU)資金の増加、欧州の研究イノベーション・エネルギー戦略の重点化、エネルギー同盟の現状についての年次報告の発表、などが含まれる。

 

  • EU加盟国間でエネルギーが流通し、取引できるための最低条件である、電力の相互関連性10%を、2020年までに達成するために必要な施策を示す、相互関連性に関するコミュニケーション(政策文書)。同文書は、現在この目標を達成している加盟国や、今後、2020年までに差を縮めるためにどのプロジェクトが必要かを示している。

 

  • 本年12月にパリで開催される国連会議において、国際的な気候に関する合意に向けた将来像を示すコミュニケーション(政策文書)。これは、すべての締約国の公平で野心的な約束を含む透明性のある、動的で法的拘束力のある地球規模の合意を得るためのものである。同政策文書はまた、2014年10月の欧州理事会の決定を、新たな国際合意のために提案するEUの温室効果ガス削減目標(いわゆる国別目標案=INDC)に落とし込んでいる。

 

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EUが目指すエネルギー同盟とは? 2015年2月号質問コーナー

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-15-4497_en.htm

Towards an Energy Union (C)EU, 2015 URL