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ウクライナ東部の「選挙」に関するEUの声明

EU News 446/2014

2014/11/05
欧州連合理事会
PRESS RELEASE
ST 15144/14
PRESSE 575
ブリュッセル

<日本語仮訳>
フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は本日、EUを代表して以下の声明を発表した。

「EUは、11月2日にドネツクとルガンスクの両『人民共和国』で『大統領選挙と議会選挙』が行われたことを非合法かつ不合理なものと考え、これらを認めない。これらのいわゆる『選挙』およびそれらの承認は、ミンスク合意の文言と精神に反するものであり、この点においてロシアに対しその責任を負うよう求める。EUはすべての関係者に対し、現地当局者の民主的権限を新たにする唯一の合法な手段として、ミンスク合意で想定されていたように、ドネツク・ルガンスク両地方でウクライナ法に則った早期の地方選挙が実施されるよう努力することを要請する。

ウクライナ東部の危機に対し、対話を通じた持続可能な政治的解決を見つけるために、EUはすべての関係者に対しミンスク合意と覚書をこれ以上の滞りのないよう、早急かつ完全に実施するよう求める。この点においてロシアの責任を再度強調し、特に不法な外国部隊、傭兵および兵器の撤退と、欧州安全保障協力機構(OSCE)の常設監視に基づくウクライナとロシアの間の国境の確保を要求する。この危機の解決には、ウクライナの国家としての主権と領土の一体性の尊重が不可欠であることを、再度思い起こす。

EUは特に、停戦合意の度重なる違反と、それによる犠牲者と家を追われる人々の増加を憂慮している。EUは引き続き人道援助を提供し、すべての当事者に対し、無差別の原則の下、確立された人道支援機関との協力および責任ある当局の同意に基づき、援助を必要とする人々への物資が円滑に配布されるよう尽力することを求める」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_Data/docs/pressdata/en/cfsp/145644.pdf