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28/04/2017
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EUと日本、「1ギガビット五輪」実現に手を組む

EU News 417/2014

2014/10/17
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>
欧州連合(EU)の欧州委員会と日本は本日、高速通信網が利用者の集中に対応できるようにするための新技術開発に取り組む、4つの研究プロジェクトを発表する。両者の投資総額は1,200万ユーロで、40以上の関係機関・企業などが参加する。特に、2020年開催の夏季オリンピックに間に合うよう、東京オリンピックスタジアムの観衆一人当たりに、1ギガビット以上の回線容量を提供することを目指す。

スマートホンやタブレットなどの普及でモバイルインターネットの利用が急激に増加した結果、高速モバイルインターネットが必要とされている。同時に、これらの機器は、旧来の通信網では対応しきれないリアルタイムのビデオストリーミングのための利用が進んでいる。モバイルブロードバンド利用者数は、2017年までに40億人に達すると予想されている。

既に、公共交通機関、競技場、ショッピングセンター、会議場やコンサートホールといった、都市の公共空間の多くにおいて、日々ののインターネット接続が劣化している。

この様な状況で1人あたり通信情報処理量を増やすことは、利用者が集中する場においては従来型の通信システムに関する多くの規制のため、困難である。例えば、日本の抱える大きな課題の1つは、2020年のオリンピックに向け、競技場や電車といった公共空間の総通信容量の最大化である。日本だけでなく、欧州を含む全世界において、切れ目のない通信を実現するために、通信網の容量を増やさなければならない。

これらの研究プロジェクトに参加する日欧双方の企業の潜在的ビジネスチャンスと並び、過去の同様のEUと日本の共同作業の成果には、今や世界標準となった携帯電話の第3世代移動通信システム(3G)が挙げられる。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-14-1175_en.htm