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ウッド死刑囚の死刑執行に関する報道官声明

EU News 326/2014

2014/07/25
ブリュッセル
140725/04

<日本語仮訳>

「我々は、2014年7月23日、米国アリゾナ州において、ジョセフ・ウッド氏の死刑が執行された状況を極めて遺憾とする。同氏は、薬物注射を受け、最終的に死亡するまで、2時間近くにわたり苦痛を味わった。

EUは、極刑が執行される場合には、あくまでも苦痛を可能な限り最少限に抑えるべき、との考えを強調したい。このことは、死刑存置を堅持する国家や州にとり、最低限尊重すべき水準のひとつであると、EUは考える。

また、アリゾナ州が、ウッド氏の刑の執行に使用された薬物の正確な出所と内容を発表していないことを、遺憾に思う。米国の他の死刑存置州において、同様の事例が最近いくつか発生している。

本事例には、極めて深刻な性質の犯罪が関わっていることを認識しており、犠牲者の遺族に弔意を表する。しかしながら、極刑は決して正当化できるものではないというのが、我々の見解である。

アリゾナ州当局に対し、これまでに死刑を廃止した米国の18の州の範に倣い、廃止に向けた最初の一歩として、モラトリアム(執行停止)を検討するよう要求する」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://eeas.europa.eu/statements/docs/2014/140725_04_en.pdf