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28/04/2017
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ポルトガルに関するユーログループの声明

EU News 201/2014

2014/05/05

<日本語仮抄訳>

ユーログループ(ユーロ圏財務大臣会合)は、欧州委員会、欧州中央銀行および国際通貨基金の12回目かつ最終の評価ミッションが、ポルトガルの経済調整計画が終了に向け順調に進んでいるとの結論に至ったことを歓迎し、成功裏に計画を実施した同国当局に対し、称賛を送る。ユーログループはまた、困難な状況の中で努力と成果を挙げたポルトガル国民に対しても称賛を述べたい。ポルトガルに対する金融支援計画の成功はまた、ユーロ圏の結束と安定を確実にするために協力するという我々の決意の明確な表れである。

ユーログループは、財政の再建、金融部門の安定および経済の回復といった計画の成果を歓迎する。財政の調整は、最近発表された、目標をかなり上回る2013年の予算結果や2014年から2015年にかけての財政赤字目標の確認で証明されたように、傑出している。広範にわたる構造改革は同国経済をより柔軟かつ競争力のあるものにし、このことで対外不均衡の相当の削減や、成長を貿易部門へ向けることが可能になった。これが信用、景気回復および失業率低下に貢献した。

ユーログループは、これらの前向きな出来事がポルトガル経済に対する投資家の信頼を取り戻すために役立ち、同国が市場を通じて債務の借り換えができるようになったことを歓迎する。ユーログループはまた、現在同国が抱える十分な資金が内外のリスクに対する相当な安全網になるとの同国当局の見解に同意する。ユーログループと欧州連合(EU)財務理事会が2013年4月に合意した、欧州金融安定基金(EFSF)および欧州金融安定化メカニズム(EFSM)の融資の償還期限の延長もまた、市場心理を支え、将来の借り入れ需要の引き下げに貢献し、ポルトガルの債務の持続可能性を高めた。

このような背景の下、ユーログループは、後継の支援策を設定せずにマクロ経済調整計画を終了するというポルトガル政府の決定を支持する。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/ecofin/142482.pdf