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第21回日・EU首脳協議

EU News 472/2013

2013/11/15
欧州理事会議長
ブリュッセル
EUCO 233/13
PRESSE 477
PR PCE 208

<日本語仮訳>
11月19日、欧州連合(EU)のヘルマン・ヴァンロンプイ欧州理事会議長とジョゼ・マヌエル・バローゾ欧州委員会委員長は、東京で、日本の安倍晋三総理大臣と第21回日・EU首脳協議を開催する。

本首脳協議は、日・EU関係が新たな段階を迎える重要な時期に開催される。今年の前半、積年の通商・投資に関する懸念を解消し、さらなる成長と雇用の機会を開くための自由貿易協定とともに、広範な政治的および分野別領域にまたがる対話と協力の醸成を目指す戦略的パートナーシップ協定に向けた交渉が開始された。今回の首脳協議は当該交渉における進捗を評価し、日・EU関係をより高度かつ戦略的な水準に押し上げるような、包括的で野心的な協定の迅速な妥結に向け、追加的弾みを与える場となる。また、主要な国際的および地域的課題に関する見解や立場の収れんを図るとともに、そのような問題に効果的に対応するための協力を進める機会を特定する会合となる。議題には、世界経済、通商、気候変動、核不拡散、それぞれの近隣地域の動向などが含まれる。最後に、EUと日本における成長と雇用の一層の促進につながるよう、急速に発展している部門的協力に政治的な後押しを与えることも本首脳協議の意義である。双方は、特に研究・イノベーションにおける提携の強化を図るとともに、宇宙およびサイバーセキュリティに関する対話に向けた作業も進める。

首脳協議に向けて、ヴァンロンプイ議長およびバローゾ委員長は以下のとおり述べた。

ヴァンロンプイ議長: 「日本とEUの強い戦略的連携は、世界の平和と安全のための努力、経済的繁栄の促進、多角的システムの堅持において、実に重要である。この数年間、EUは世界的な経済危機脱却のための貢献のひとつとして、重要な構造改革策を実施してきた。成長が回復をはじめ、見通しも明るくなりつつある。これを好機と捉えるとともに、日欧が共有する数多くの関心と共通見解を礎として、日本と共に、新たなる政治協定と新たなる自由貿易協定を進めたいと考える。本首脳協議は、両協定に対して有する高いレベルの意欲を確認するために、その交渉に継続的な弾みを与る一助となろう。このような議題について、安倍総理と会談することを楽しみにしている」

バローゾ委員長: 「日本とEUは意を同じくするパートナーとして、価値と関心を共有している。日本は、国際秩序にとって重要な存在であるとともに、世界の成長に不可欠な国である。世界の経済成長と安定を支えるために連携するということが、来る首脳協議の目標の中の2つだ。現在進行中の戦略的パートナーシップ協定と自由貿易協定の交渉は、日本とEUが特別な関係にあること、また共に協力し繁栄する意志を有していることの具象にほかならない。自由貿易協定だけでもEUの成長を1%近く押し上げるとともに、40万超の新たな雇用を創出する効果があるとされる。日本側にも同様の便益がもたらされることになるであろう。戦略的パートナーシップ協定は、相互の政治協力を向上し、研究・イノベーション、エネルギー、人的交流など分野別協力を増進することになる」

José Manuel Barroso Date: 18/11/2013 Reference: P-024327/00-11 Location: Tokyo (C)EU, 2013 URL