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死刑廃止デーにおける欧州評議会事務総長とEU上級代表の共同声明

EU News 430/2013

2013/10/10
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

世界および欧州の死刑廃止デーに際し、欧州評議会のトルビョルン・ヤーグラン事務総長とキャサリン・アシュトン欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は、以下の共同声明を発表した。

「世界および欧州の死刑廃止デーである本日、欧州評議会および欧州連合(EU)は、極刑の使用に対する強い反対を再度表明する。両者は、可能な限りの機会や場面をとらえ、この不要な刑の非人道的で残忍な本質と、死刑は犯罪の抑止力とはならないことを強調し続ける。世界中で死刑廃止の動きに弾みがついていることに力を得る一方、世界各地で死刑執行の再開や、何十年にわたるモラトリアム(執行停止)の不履行を見ると、欧州および世界において死刑に反対する我々の長きにわたる行動を追求し続けなければならないことを明確に示している。欧州大陸を含め、社会の一部において死刑を支持する声が存在していることは、なぜ死刑が生命権と人間の尊厳に反する罰であるかを訴え続ける必要性を示している。

EUと欧州評議会は、自身の領土内で過去15年間死刑が執行されていないことに基づき、死刑廃止を自らの国境内外で確固たるものにするという共通かつ最重要の目的を共有している。欧州人権条約の第6および第13議定書や今日のEUに対し法的効力を有するEU基本権憲章第2条2項は、死刑の廃止を求めている。この文脈において、未だに法律上あらゆる場合における死刑を廃止していないすべての欧州諸国に対し、欧州人権条約の関連議定書を批准することを求める。

欧州評議会とEUは、ベラルーシが欧州で唯一死刑を使用していることを遺憾に思う。同国当局に対し、死刑廃止に向けた第一歩として死刑の執行停止を導入するために、あらゆる可能性を精査・追求することを求める。

2012年12月に国連総会において死刑執行停止に関する決議が、過去最高の支持票を得て採択されることに成功した多地域間連合の並外れた努力を歓迎する。

我々は、2013年6月12~15日、マドリッドで開催された第5回死刑廃止世界会議の象徴的・本質的重要性を強調し、その主催者、主要スポンサーとなった欧州の4カ国および同会議に貢献した他の欧州諸国に対し、心よりの祝意を申し上げたい。同会議に向けた広範かつ多様な準備は、死刑に反対する世界的すう勢を明確にした。欧州評議会およびEUは、全世界における死刑の廃止に向けた共生を生み出すべく、今後も政府や市民社会のすべての対話相手と緊密に協力していく所存である」

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