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アシュトン上級代表とケリー米国務長官のエジプトに関する共同声明

EU News 359/2013

2013/08/07
ブリュッセル

エジプトの民主化を支援するとの精神のもと、欧州連合(EU)とアメリカ合衆国を代表する2人の高官、すなわち、EUのベルナディノ・レオン南地中海地域特別代表と米国のビル・バーンズ国務副長官は、与野党双方に対し、真の和解のプロセスを始め、憲法改正を検討するための包摂的な作業を前に進めるとともに、可及的速やかに議会および大統領選挙に向けた準備を行うことを求めるべく、この一週間において集中的に協力した。この努力を進める上で、両者は同国を訪問中のアラブ首長国連邦とカタールの高官とも緊密に協力した。

我々の役割における限界を念頭において、されどエジプトの将来と、この極めて重要な時局に何が懸かっているのかについて深い懸念を有し、我々は現下の緊張を沈静し、エジプト国民が真の政治対話に取り組むための橋を構築するための一助となるいくつかの実質的な解決策を提案した。これらには、暴力を非難し、政治上の違いの平和的解決を支持する公的声明の発表、、譲歩と広範な政治的参加を要する有意義な交渉への決意、公的声明やメディアを利用した扇動の終止、ラバ・アルアウィーヤモスクやナーダ広場で進行中のデモをとりまく緊張の規模縮小と緩和のための措置および拘留中の政治家の開放の即時開始など一連の穏当な平和構築措置が含まれる。これらの提案は、今もなお関係者にとり有効であるとともに、あらゆるレベルにおける我々の関与は、日々継続している。

更なる暴力的対立は今のところ回避されているものの、与野党の指導者が未だに今般の危険な膠着状態を打ち破り、信頼醸成に向けた実質的措置の実施に合意できないでいることを憂慮している。特にエジプト政府には、自国民の安全と福利を確保するためにこのプロセスを開始する責任がある。今の状況は極めてもろく、エジプトにおける更なる流血と分裂の危険を呈しているのみならず、民主化を成功させるために不可欠である経済回復をも妨げている。今は誰がこの事態に対し責任があるのか判断している時ではない。対話の開始と民主化への移行の前進に資する措置を実行する時だ。

我々はなお、できる限りの支援をする用意がある。イド・アル=フィトルの聖祭が近づく今こそが指導力、先見の明および雅量を発揮し、何が危機にさらされ、真なる和解により何が得られるかをエジプト国民が見据える、国が団結すべき時である。これらの選択ができるのはエジプト国民のみであり、どれ一つをとっても、単純で簡単なものはない。しかしながら、エジプト国民がこれらの困難ではあるが前向きな選択をすることができれば、欧米という強いパートナーが存在することを知るであろう。

EUと米国は、強く、民主的で、包摂的で、繁栄したエジプトのために徹底的な取り組みを続ける意向であることを、今ここで再度確約する。数多くの課題が待ち受けていることを認識しているが、エジプト国民が多くのことを成し遂げられると確信している。民主的移行の成功は、エジプトが、その豊かで立派な歴史において繰り返してきたように、同地域の他の国々の先陣となり、より良い未来へ向かうことにつながると確信している。

我々は、この歴史的瞬間において、エジプトの将来を決定する選択ができるのは、同国民しかないとよく理解している。我々が支援するのは、基本的な民主主義の理念であり、特定の人物や政党ではない。我々は、暴力に断固反対するとともに、非暴力的な抗議をする権利を支持する。そして、エジプトにおける前進は、あらゆる政党が同じ土俵で戦うことのできる平和的な政治プロセスを通してのみ実現できると認識している。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/cfsp/138522.pdf