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キプロスの資本規制導入を受けた欧州委員会の声明

EU News 158/2013

2013/03/28
IP/13/298
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は、キプロス共和国が、同国の信用機関の崩壊と、金融システムが即時に完全に不安定化するリスクにつながる、制御不能の銀行預金の引き出しという重大なリスクを防ぐための措置のひとつとしての、資本規制を含む資本の自由移動の一時的制限に留意する。

欧州連合(EU)条約の番人として、また単一市場の一体性を守るため、欧州委員会はキプロス法と関連法令を、EUの機能に関する条約第63条以下に明記された資本の自由移動に関する規則に照らし合わせ、予備的評価を行った。

EU加盟国は公共政策もしくは公共の安全のために、ある状況において、また厳格な条件の下、資本規制を含む資本の移動を制限することができる。また、EU司法裁判所の判例に従い、最重要な一般の公共の利益のためにこのような制限を導入することができる。

資本の自由移動の原則に対するこのような例外措置は、非常に厳密に解釈され、非差別的で、適切で、事態に釣り合ったものでなければならない。また、その適用はできる限り短期間で解除されるべきである。

現況では、キプロスの金融市場と銀行制度の安定は最重要な公共の利益・公共政策であり、資本の移動の一時的制限を正当化する。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-13-298_en.htm?locale=en