英国の国民投票結果に関する欧州理事会議長、欧州議会議長、EU理事会議長、欧州委員会委員長の共同声明
EU News 225/2016
2016/06/24
ブリュッセル
＜日本語仮訳＞
ドナルド・トゥスク欧州理事会議長、マルティン・シュルツ欧州議会議長および欧州連合（EU）理事会議長国オランダのマルク・ルッテ首相は、ジャン＝クロード・ユンカー欧州委員会委員長の招きで今朝、ブリュッセルに集まり、英国の国民投票の結果について協議し、以下の共同声明を発表した。
「自由で民主的な手続きにより、英国国民はEUを離脱するという望みを表明した。この決定は残念であるが、尊重する。
これは未曾有の事態であるが、我々は一致した対応を行う。断固とした態度を取り、平和と人々の安寧を促進するというEUの中核にある価値を支持する。27の加盟国からなる連合は存続する。連合は、我々共通の政治的未来の枠組みである。我々は歴史、地理、そして共通の利益によって結びついており、成長と繁栄を生み、市民のために安全で安心な環境を担保することへの共通の課題に取り組む。この試みにおいて、諸機関はそれぞれの役割を完全に果たしていく。
今後は、英国政府が、そのプロセスが相当な苦痛が伴うものとなろうとも、早急に同国国民の下した決定を実行に移すことを期待する。それが遅延することは不確実性を不必要に長引かせることになる。我々には、本件を秩序ある方法で扱う規定があり、EU条約第50条には、EU加盟国がEUを離脱する決定を下した際の手順が定められている。我々は、英国のEUからの脱退に関する条件に関し、速やかに交渉を開始する準備が整っている。この交渉プロセスが終了するまでは、英国はEUの加盟国であり、そこから派生する全ての権利と義務が適用される。英国が批准した条約に基づき、同国が加盟国でなくなる時までは、EU法が全て適用される。
合意されたとおり、2016年2月18、19日の欧州理事会で合意に至った、『欧州連合における英国のための新たな取り決め』は、適用されず、消滅する。再交渉は行われない。
英国については、将来もEUの緊密なパートナーであることを期待する。この点において、英国が提案を策定することを期待する。第三国としての英国と締結されるいかなる合意も、双方の利害を反映し、権利と義務において均衡のとれたものでなくてはならない」
原文はこちらをご覧下さい（英語）。
http://europa.eu/rapid/press-release_STATEMENT-16-2329_en.htm?locale=en
Date: 24/06/2016 Reference: P-032049/00-04 Location: Brussels - EC/Berlaymont © European Union , 2016 URL
