「欧州宇宙戦略」に関する一般意見募集
EU News 201/2016
2016/06/07
<日本語仮訳>
2014年から2020年の期間において、欧州連合(EU)は、宇宙関連プログラム(衛星航法におけるガリレオならびにEGNOS、地球観測におけるコペルニクスおよびホライズン2020 研究開発枠組みにおける宇宙研究を含む)に対して、120億ユーロ以上を投資します。これらの投資により、大規模な市場機会の創出が期待されます。
同時に、世界の宇宙産業では、激しさを増す国際競争、技術の躍進およびイノベーションが、民間部門における宇宙へのさらなる関心に拍車をかけることによって、大掛かりな変革を経験しています。宇宙は、これまでの伝統的な宇宙産業の持つ既存の考え方やビジネスモデルに挑戦する、新規の会社や民間企業(いわゆる「ニュースペース」)にとって、さらに魅力のあるものとなっているのです。
このような背景から、欧州委員会は、本年2016年中に、「欧州宇宙戦略」を提案することにしました。当戦略の目的は、今後10年間(2030年まで)のEUの宇宙活動に関する包括的な戦略ビジョンを示すことです。
この戦略の準備にあたって、EUは、全ての利害関係者(日本の政府、学界、産業界なども含む)が、確実に、宇宙戦略の目的、主な課題と機会、およびこのセクターにおける国際競争の傾向など、さまざまな側面に関して意見を述べる機会を持つことを望んでいます。
ガリレオ/EGNOSやコペルニクスという主要な宇宙関連プログラムが生み出す、またこれらのプログラムの進化が将来的に生み出すサービスやデータの、現在および将来の利用者による市場浸透に対しては、特別な留意が払われます。
EUは、日本のパートナーの方々がこの調査に参加してくださることを強く希望いたします。質問によっては、EU向けのものもありますが、日本の方々には、特に質問の17番以降にお答えいただきたいと思います。
質問表は以下よりご覧いただけます(英語)。
https://ec.europa.eu/eusurvey/runner/SpaceStrategy
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