クリエイティブ産業に投資:カンヌ映画祭にて、MEDIAプログラムの25年を祝う
EU News 161/2016
2016/05/13
ブリュッセル
<日本語仮抄訳>
1991年の発足以来、欧州連合(EU)のMEDIA(メディア)プログラムは、欧州のクリエィティブ産業の振興と文化多様性の推進に24億ユーロ以上を投入している。同プログラムは、数千本に及ぶ欧州映画作品の開発および国際展開を支援している。
本年のカンヌ国際映画祭は、EUの映画産業振興策「MEDIA」発足25周年を祝うのに相応しい機会である。本年もまた、映画祭の選定作品の中でMEDIAの助成を受けた作品の存在が大きく目立っている。パルムドール(最高賞)にノミネートされた21作品のうち、ケン・ローチやペドロ・アルモドバル 、クリスチャン・ムンギウ、ダルデンヌ兄弟といった監督の作品を含む10作品がMEDIAの助成を受けている。この25年間で、MEDIAの助成を受けた作品でパルムドール、グランプリもしくは最優秀監督賞を受賞した作品は40本にも上る(ファクトシート参照) 。
MEDIA プログラムの25年
MEDIAとはフランス語のMesures pour encourager le développement de l’industrie audiovisuelleの頭文字を取ったもので、1991年に立ち上げられた。現在では、EUのクリエイティブ産業振興策「クリエイティブ・ヨーロッパ」の一部として実施されている。MEDIAは毎年約2,000本の欧州の映画作品、テレビシリーズ、および映画館・テレビ・動画のオンデマンド配信等を通じてデジタル配信されるその他のプロジェクトを支援し、これまで2万人以上のプロデューサー、映画監督、脚本家に教育・訓練の機会を与えることで新しい技術への適応などを支援している。
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原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-16-1708_en.htm