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28/04/2017
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国際人種差別撤廃デーに寄せた、モゲリーニEU上級代表の声明

EU News 97/2016

2016/03/21

<日本語仮訳>

「本日は、国際人種差別撤廃デーである。

人種差別を撤廃するために、世界中で数多くの有効な施策が実施されてはいるが、依然として最大の障壁や課題が我々の前に立ちはだかっている。

昨年9月、欧州および世界各国の首脳らは、『持続可能な開発のための国連アジェンダ2030』に合意し、世界全域における貧困の撲滅と持続可能な開発の達成に向けた、共通のコミットメントにおいて、誰一人として置き去りにしないと公約した。逆に、最近では、世界的な経済危機、移民・難民、テロ、貧困、格差の拡大などに関連する課題が増大している。

このような課題は、肌の色、人種、血統、階級、出身民族、出生国などの理由により、すでに差別の対象となっている人々に、特に影響を及ぼしている。欧州連合(EU)は、域内のみならず世界全体からあらゆる形態の差別を排除し、万人が人権と基本的自由を、無制限に例外なく享受できるよう、今後も行動し続ける。また、ヘイトスピーチへの対応と対策を、断行していく決意である。全ての人は尊厳において平等であり、世界人権宣言に謳われる権利を享受する資格がある。

この日を迎えるにあたり、EUは、『あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約」に未加盟である全ての国に対し、今一たび加盟を呼びかける。効果的で断固とした施策を、国、地方、国際の全てのレベルにおいて実施することが、人種差別を予防し、また終らせるために不可欠である。

EUは、その全てのパートナー諸国、地域および国際機関、そして市民社会と密に連携を図りながら、世界中から人種差別を撤廃するための努力を、継続する意向である」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2016/03/18-hr-racial-discrimination-day/