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最近の南シナ海情勢に関するEUの声明

EU News 85/2016

2016/03/11
欧州連合理事会

<日本語仮訳>

フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、EUを代表して以下の声明を発表した。

「EUは、とりわけ国連海洋法条約(UNCLOS)に反映されているように、国際法の原則に基づく海洋の法的秩序の維持に全力を傾けている。これには海洋上の安全、治安および協力と、航行と上空通過の自由の維持が含まれる。

EUは南シナ海における領土・領海に関する各主張に対し特定の立場を取らないが、全ての主張者に対し、紛争は平和的手段で解決し、各々の主張の根拠を明確にし、それらの主張をUNCLOSを含む国際法とその仲裁手続きに沿った形で追求するよう求める。

EUは、南シナ海の島々にミサイルが配置されたことを懸念している。地域の安全保障に影響し、航行・上空通過の自由を脅かす可能性のある、軍隊や軍備の、紛争中の海洋上の地物への一時的もしくは永続的な配備は、重大な懸念である。このため、EUは全ての主張者に対し、同地域の軍事化や武力の行使もしくは武力による圧力を自制し、一方的な行為を慎むよう求める。

EUは、同地域で信頼と安全を構築するような信頼醸成措置に向けたさらなる関与を促したい。EUは、東南アジア諸国連合(ASEAN)が主導する地域の努力を全面的に支持し、ルールに基づく地域的・国際的な秩序をさらに支える『行動規範』に関する協議の早急な結論を期待している。これに関連し、EUは、海洋安全保障に関する最良事例を共有するとの申し出をあらためて表明したい」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2016/03/11-hr-declaration-on-bealf-of-eu-recent-developments-south-china-sea/