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2016年世界人道デーに寄せたモゲリーニEU上級代表とスティリアニデス欧州委員の声明

EU News 279/2016

2016/08/19
ブリュッセル

<日本語仮訳>

2003年、イラク・バクダッドの国連本部が攻撃され、当時の国連事務総長イラク特別代表セルジオ・ビエイラ・デメロ氏を含む、22名の人道活動家が命を落とした。世界人道デーはその記念日である。

フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長とクリストス・スティリアニデス欧州委員会人道援助・危機管理担当委員は、以下の声明を発表した。

「悲しいことに、シリアのアレッポから送られる子どもたちの悲惨な映像は、世界各地において、人道危機に巻き込まれた人々が苦しんでいる現実を、我々に突きつけている。

昨日も、EUとして、全ての紛争当事者に対し、停戦回復、包囲攻撃解除およびシリア全土で人道援助を必要としている人々への持続的なアクセスが急務であることを、再度申し入れたところだ。

EUは、スタファン・デミストゥラ国連特別代表と緊密に連絡をとりながら、人道団体による救命援助の提供を可能にし、紛争に政治的解決をもたらすための作業を支援している。

そして本日の世界人道デーにおいて、支援を必要としている人々を助けるために活動している、世界中の全ての人道活動家を、心よりたたえたいと思う。

我々は、他の命を救うために、自らの命を犠牲にした人々を追悼する。自らの命を危険にさらし、世界各地で戦争や自然災害の犠牲者に支援を運ぶ人々に、敬意を表する。

1997年に記録を取り始めて以降、4,000人近くの人道活動家が、大規模な攻撃の犠牲となっている。悲しいかな、その3分の1が命を落とした。人道を全うするために究極の犠牲を払ったのだ。

その人たちの犠牲を決して忘れてはならない。国際人道法(IHL)と、人道性、中立性、不偏性、独立性という、4つの人道原則をより深く理解し、その遵守を強めなければならない。IHL と当該原則は、任務を遂行中の人道活動家の保護となり、また最も必要とする人々の所に援助を確実に届かせるためのものとして、EUはそれを守り抜く決意である。

欧州委員会は昨年、窮乏する人々を支援するため、過去最大の人道支援予算を拠出した。シリアや南スーダンの紛争の犠牲者から、緊急事態下の教育支援の強化、エルニーニョによる極端な気候現象の被災者の援助まで、EUは最も脆弱な人々を対象とした支援を行ってきた。

EUは、世界の人道援助の先頭を走り、2015年には80カ国以上の国々において、1億3,400万人以上もの自然災害や人災の被害者を助けたことを、誇りに思う」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_STATEMENT-16-2801_en.htm