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欧州移民・難民アジェンダの実施状況

EU News 46/2016

2016/02/10
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

来週開催される欧州理事会を前に、欧州委員会は本日、欧州移民・難民アジェンダで示された優先行動の実施状況について報告し、事態を再び制御するために即時の行動が必要な主要分野を強調した。

難民や国内避難民が世界中に6,000万人以上もいる、第二次世界大戦以降最悪の難民危機に対処するには、欧州連合(EU)の移民・難民制度の徹底的な強化と、欧州として調整された対応が求められる。難民の流入にしばしば圧倒されている各国や各自治体当局のことを思えば、この流れを減少させることが非常に望まれるが、特にシリアで続く戦争と残虐行為など、欧州の近隣地域の不安定、戦争およびテロといったこの問題の根本原因に明確に取り組まずにこの難民危機は終わりを見るといった幻想を抱くべきでない。

過去6カ月にわたり、欧州委員会は、多くの入国者をよりよく管理するために必要な手段をEU加盟各国に与えるために一連の提案をし、素早いかつ調整された欧州としての対応のために努力を重ねてきた。海上の存在を3倍にすることから、最も影響を受けている国々から庇護申請者を移すための新たな緊急結束制度、難民危機と最も影響を受けている国々を支援するために、かつてない100億ユーロ以上のEU予算の拠出、西バルカン諸国のための新たな調整・協力枠組みの構築、トルコとの新たな連携、新たな欧州国境・海上保安機関の創設といった野心的な提案まで、EUは、自身が直面する新たな課題に対応すべく、欧州の庇護や難民・移民に関する政策を強化している。しかしながら、重要な基礎となる要素は動き出したものの、現地レベルでの完全実施はいまだ不十分である。持続可能な移民・難民管理制度に達するには、今なお取り組むべきことは多い。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-16-271_en.htm?locale=en

File Photo: Kholoud Al-Gazawi, a Syrian woman, posing with her children Hanen, Muhammad and Leen in the Zaatari refugee camp Date: 01/11/2015 Reference: P-029461/00-23 Location: Mafraq © European Union , 2015 URL