EU外務理事会の主な結論
EU News 16/2016
2016/01/18
欧州連合理事会
ブリュッセル
<日本語仮訳>
シリア
欧州連合(EU)理事会は、シリアとその近隣地域における動向について協議した。シリアにおける和平プロセスのための「行程表」を支持するとともに、協議のスケジュールを設定している国連安全保障理事会決議第2254号への全面的支援を表明した。理事会は、2016年2月4日にロンドンで開催される予定のシリア支援国会議に先駆けて、EUの立場を協議した。また、民間人に対する攻撃を非難し、国連主導の信頼性醸成のための措置の重要性を強調した。
ヨルダンのナーセル・ジュデ外相が昼食会合に参加し、EU加盟国外相と、EUとヨルダンの関係の強化および、同地域の状況について協議した。
リビア
理事会は、リビアに関する結論を採択した。その中で、2015年12月17日に調印された政治協定への全面的支持を表明するとともに、大統領評議会の創設を歓迎した。EUとその加盟国は、統一政府(GNA)をリビアにおける唯一の正統な政府として支援するものとし、同国のあらゆる機関がGNA の権限を認めることを、強く求めた。
中東和平プロセス
理事会は、信頼回復のために不可欠な前進を求める「カルテット」への支援を再確認すべく、中東和平プロセスに関する結論を採択した。また、アラブ和平イニシアチブを基礎に、地域のパートナーとの協力を一層深める意志を想起した。当該理事会結論は、「共通の立場と、同地域当事者のみならず国際的関係国やパートナー国と協力を進めるための基盤として重要である」と、モゲリーニEU上級代表は語った。
イラン
最後に、イランは議題には含まれていなかったが、EU上級代表が、イラン核合意の実施に関する最新状況の説明をし、「同地域の安全と安定において、今まさに転機が訪れているという見方を共有している。二者間協力に向けた新たな道を開くものだ」と述べた。
原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/meetings/fac/2016/01/18/
Ms Federica MOGHERINI, High Representative of the EU for Foreign Affairs and Security Policy. Shoot location: Brussels – BELGIUM Shoot date: 18/01/2016 Copyright: No commercial use. Credit 'The European Union' URL