シリアの現状に関するモゲリーニ上級代表とスティリアニデス欧州委員の共同声明
EU News 6/2016
2016/01/08
ブリュッセル
＜日本語仮訳＞
欧州連合（EU）のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長およびクリストス・スティリアニデス欧州委員会人道援助・危機管理担当委員は、以下の声明を発表した。
「今般ウィーンとニューヨークで開催されている協議により、シリアのための和平プロセス始動が期待される中、同国における人道的状況は今も激動している。市民は多くの地域において身動きがとれず、食料の供給や救援を得る道もなく、最悪の状況下での生活を余儀なくされている。シリア政府のマダヤにおける人道援助の提供を可能にする決定は、正しい方向への第一歩である。欧州連合（EU）はこれを歓迎し、その完全実施とともに、あらゆる関係者によって、全ての包囲されている都市に拡大することを、希望する。
国連安保理の要請に応じて、人道援助へのアクセスを無条件に認め、援助団体が、食料や医薬品など、命にかかわる物資を、必要としている人々のもとに届けることを可能にしなければならない。全ての紛争当事者が、学校や病院など民生施設を攻撃の対象とすることを止めるべきだ。
1月末に開始予定のシリア紛争当事者間の政治協議を支援するために、具体的な信頼構築措置を実施することが、重要となる。市民への攻撃、民間人居住地域への空爆と包囲を止めることだ」
原文はこちらをご覧下さい（英語）。
http://eeas.europa.eu/statements-eeas/2016/160108_01_en.htm
