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通商

EUの通商政策

対外貿易と投資はE
Uにとって重要な意味を持つ。貿易は、EU域内外における長期雇用の創出につながるという意味において、世界全体の成長の原動力であり、欧州と貿易相手国の人々や企業の日常に実質的な影響を及ぼすものでもある。


世界貿易におけるEU
の地位
グローバル貿易に関しては、EUは世界をリードしている。開かれた貿易制度のおかげでEUは世界貿易の最大の担い手として、2015年には世界の物品貿易の14.8%とサービス貿易の22.2%を占め、良好な貿易相手であり続けている。さらに、世界の総GDPの2割以上を占め、5億人超の人口を有するEUは、世界最大の経済規模を誇り、最も高い収益を期待できる消費市場である。また、世界第2位の投資元でもある。


EUの通商政策の目標

世界全体に公正かつオープンな貿易制度を構築する

世界貿易機関(WTO)は、貿易に対して開放的な国際経済を保ちつつ、開発途上国のニーズや懸念を勘案し尊重するような国際貿易ルールの構築に貢献してきた。WTO下の多数の協定や義務により、貿易の開放性、予見性、公平性が確保されている。EUの通商政策は、この世界貿易制度を保ち、かつ変化の激しい世界に確実に適応させることに取り組んでいる。

主要なパートナー諸国とともに市場開放を図る
EUは、他地域との貿易機会を増やすことにより、欧州市民に成長と雇用の機会をもたらすことを目指している。市場開放を実現する一つの方法は、自由貿易協定(FTA)(経済連携協定〈EPA〉)を通じて貿易や投資へのアクセスおよび条件の改善に向けた交渉を行うことである。EUはすでに複数の国とFTAを締結しており、米国(環大西洋貿易投資パートナーシップ)や日本をはじめ他の国々との交渉を続けている。

EUはさらに、WTO政府調達協定や新サービス貿易協定など、さまざまな多角的協定に加盟しているとともに、いくつかの協定について交渉中でもある。

貿易相手による規則遵守を担保する
EUの通商政策は、貿易相手の市場への障壁を除去することにより、欧州の輸出業者、労働者、投資家に対して新たな市場を開くことを目的としている。EUは、輸出業者が直面している慢性的な問題を解決し、欧州企業が域外の調達市場への平等なアクセスを確保する機会を増やし、欧州製品の偽造・著作権侵害行為を減らし、欧州企業による投資機会を開拓するために、EU域外の国々と緊密に協力している。

国際貿易ルールは貿易の公平性を担保することを目的としているため、その遵守が極めて肝要となる。従って、大半の貿易協定には、その遵守を確実にし、紛争があった場合にはそれを解決できるよう、紛争処理制度が盛り込まれている。

貿易を持続可能な開発の力として活用する
EUは、世界中の人々が対外貿易により貧困から脱却できるよう、積極的に支援していくことに力を注いでいる。欧州は、最貧諸国からのあらゆる輸入品に対して市場を開放しており、途上国が貿易を活用していくのに必要な能力を構築できるよう、積極的に協力している。

EUはまた、環境保護と地球温暖化阻止への取り組みを支援し、途上国における労働条件改善に尽力し、そして、EUが輸出入する製品については極めて高いレベルの衛生基準および安全基準を保持する、といったその他の重要な国際目標達成に向けた努力を強化するためにも、通商政策を活用している。


EUの通商政策はどのようにして策定されるのか
通商政策はEUの専権分野である。すなわち、貿易に関わる法律を策定し、国際的な貿易協定を締結する権限を持っているのは個別の加盟国ではなく、EUのみである。 EUの専権分野には、物品およびサービスの貿易、知的財産権の商業的側面および外国直接投資も含まれる。また、通商政策と関連する運輸や資本の移動など、その他の分野についてもEUが権限を専有している。

欧州議会は、通常の立法手続きに則り、EU理事会と共同でEUの通商政策の枠組みを決定する。発議権は欧州委員会が持つが、同委員会が提出する法案が採択されるためには、共同立法機関である欧州議会とEU理事会の間の合意が必要である。国際協定の場合は、欧州議会が承認を与えた後、EU理事会が採択する。


有益なリンク
欧州委員会通商総局EU貿易・投資統計年鑑2015

Updated 2016.09.12