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平和構築 (共通安全保障・防衛政策〈CSDP〉)

平和構築

「私は平和な土地を夢見た全てのヨーロッパ人、そして日々その夢の実現に取り組んできた人々に対して敬意を払いたい 」――ヘルマン・ヴァンロンプイ前欧州理事会議長は2012年のノーベル平和賞受賞に際し、EUを代表してこう発言しました。

欧州連合(EU)は、かつて戦い合っていた国々をまとめることにより、持続的な平和を築いてきました。世界の舞台においても平和構築と繁栄、そして紛争解決に尽力しています。取り組まなければならない今日の複雑な安全保障問題を認識し、政策や対応を状況に合わせて調整しながら、短期と長期にわたり人道、開発、安全保障および政治といった幅広い側面で危機に対応しています。この包括的アプローチはEU独自の強みの一つであるのです。

EUの共通安全保障・防衛政策(CSDP)の能力および経験は30の文民・軍事ミッションにより、20年という長い時間をかけて発展してきており、その要請は増え続けています。EUは、国連、北大西洋条約機構(NATO)、アフリカ連合、欧州安全保障協力機構(OSCE)そしてパートナー国と連携して活動しています。文民・軍事能力に関する目下の目標は、変化しつつある安全保障環境を反映しています。

紛争予防

EUの紛争予防には以下の活動が含まれます。

  • 武力衝突のリスクの早期判別
  • 紛争状況に対する理解の向上(根本原因、当事者、力関係)
  • EUの行動に関する選択肢のより適切な特定
  • 紛争を意識した対外援助の立案

 

仲裁と協議

仲裁はEUの現場予防外交の一つであり、紛争予防と紛争地域における平和構築に大変重要な役割を果たしています。EUは独自の仲裁支援能力を展開してきました。[Concept on Strengthening EU Mediation and Dialogue Capacities adopted in November 2009]

EU特別代表はEU代表部やCSDPミッションと共に仲裁を行います。内容としては、高官級の政治的仲裁会議から政治仲介や信頼醸成に至ります。また、EUは、特にInstrument for Stabilityを通して草の根レベルの市民社会団体とも協力しています。

日本との協力

確立した日本との政治的および戦略的な対話とともに 2010 年以来、防衛省や一般幕僚との間で安全保障、防衛、CSDPの分野における定期的な協議が持たれています。高官級の接触も定期的に行われており、パトリック・ドゥ・ルージェEU軍事委員会(EUMC)常任議長が来日しました。

2014 年 10 月、ソマリア沖でアタランタ作戦を展開しているEU海軍部隊(EU NAVFOR) と自衛隊が、アデン湾において初の海賊対処合同活動を行いました。EU NAVFORアタランタのイタリア海軍駆逐艦「アンドレア・ドリア」と日本の護衛艦「たかなみ」が率いたこの合同活動は、通信、戦術運動、空中作戦 、および立ち入り検査などの演習を通して、両者間の相互運用性と相互理解をを高めることを目的としました。