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環境、気候変動およびエネルギー

環境政策

欧州連合(EU)の環境政策の目的は、現在および未来の世代のために、環境を保護し、保持し、改善することにある。この目的を達成するために、EUは、EUにおける高いレベルの環境保護を確保し、EU市民の生活の質を保持する政策を提案している (環境アクションプログラム2020)。

またEUは、EUにおける環境保護に寄与するプロジェクトに対して資金援助をしている。1992年以来、2,600件余りのプロジェクトがEUの環境における財政支援策であるLIFEプログラムからの支援を受けている。

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気候変動

危険な気候変動を食い止めることは、EUにとって、戦略的な優先事項である。欧州は温室ガスの排出を削減することに取り組んでおり、また他の国や地域に対しても同じ努力をすることを推奨している。

EUは長年にわたり、気候変動における国際交渉の先導的な役割を果たしてきており、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)の発展に寄与してきた。EUおよび他の積極的な国々からの働きかけによって、国際連合では、あらゆる国を網羅して、この10年の残りの期間における世界中の温室効果ガスの排出を大きく削減するための交渉が進められている。その目的は、地球の気温の上昇を産業革命前の時代と比べ2℃以下に抑えることである。それまでの国際的な気候制度に至るまでの過渡期として、EUは、2013年から2020年までの期間、京都議定書の第二期間に参加している。

EU域内政策としては、EUの指導者たちは欧州をエネルギー効率の高い、低炭素経済社会に変革させることを決意している。EUは2050年に向かって段階的に温室ガスの排出を削減するという目的を設定し、その目的に達するように努力している。この観点から、2009年の「気候およびエネルギーパッケージ」は、「20-20-20」目標と呼ばれる、2020年に向けての次の重要な3目標を掲げているーー①1990年レベルに比べ、EUの温室ガスの排出を20%削減する、②再生可能エネルギーから創出されるEUエネルギー消費の割合を20%に増大する、③EUにおけるエネルギー効率を20%改善する。

2020年に向けてのこれらの気候およびエネルギー目標に到達するために、EUは着実に歩みを進めているが、投資家に対して、規制の枠組みを確かなものとし、EU加盟国のそれぞれのアプローチを調整するには、2030年に至るまでの統合された政策枠組みが極めて重要となる。それゆえ、2014年10月23日、欧州理事会は、4つの目標値を含む、気候およびエネルギー政策枠組みを採択した。まず、EUは2030年までの、1990年比の排出削減目標を40%に設定した。さらにこの新政策枠組みでは、2030年までに、エネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を27%、またエネルギー削減を27%増加することを目標としている。加えて、域内エネルギー市場を改善するために、加盟国間のエネルギーの相互接続の割合を15%増大させることも目指している。「2030気候およびエネルギー政策枠組み」は、すべての消費者に潤沢なエネルギー供給を保証し、EUのエネルギー供給の安全性を増大させ、エネルギー輸入への依存を削減し、成長と雇用への新たな機会を創造するために、競争力のある、確実なエネルギー制度を構築することを目指している。

 

欧州エネルギー安全保障戦略

ウクライナの政治危機および欧州市民や経済にとってのエネルギーの安定かつ豊富な供給の総合的な重要性に対応すべく、欧州委員会は2014日5月28日に「EUエネルギー安全保障戦略」を発表した。この戦略はEU加盟国のエネルギー依存状況の詳細な調査に基づいている。

短期的施策としては、ガス供給途絶のシミュレーションを行うべく、欧州委員会がエネルギー安全保障ストレステストを実施した。

短期に加えて中長期的な供給の課題に対応するため、次の5つの重点的分野においてエネルギー安全保障に関する行動計画が提案されている。

  • エネルギー効率を高め、提案されている2030年に向けたエネルギーと気候変動政策の目標を達成する。
  • EU内エネルギー生産を増加し、またエネルギー供給国および供給経路を多様化する。
  • 域内エネルギー市場を完成させ、インフラネットワークの不足部分を補強する。
  • 対外エネルギー政策においては一つの声をもって対応する。
  • 非常事態対応および支援の体制を強化し、インフラの要所となる部分を保護する。

 

 

Updated 2015.07.24