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EUとは

欧州連合(EU)は、独特な経済的および政治的協力関係を持つ民主主義国家の集まりである。EU加盟国はみな主権国家であるが、その主権の一部を他の機構に譲るという、世界で他に類を見ない仕組みに基づく共同体を作っている。現在28カ国が加盟している。

EUの人口は今や5 億人を超え、EUはすべての欧州市民に平和、繁栄および自由を保障するとともに、平和構築開発援助などを通じ、世界の平和と安定に積極的に貢献することを目指している。

以上を実現するため、EUはその運営や法律制定のためのさまざまな機関を有する。主なものは以下の通り。

欧州議会(5年ごとの直接選挙で選ばれる議員で構成。欧州市民を代表)

欧州理事会(各EU加盟国の大統領または首相で構成)

欧州連合(EU)理事会(各加盟国を代表、閣僚が出席)

欧州委員会(立法準備を行い、EU法の施行と遵守を担当)

EUの法律は、原則的に欧州委員会が原案を提示し、EU理事会と欧州議会が検討・審議して策定される。

なお、欧州委員会には各加盟国から1人の委員(大臣に相当)がいる 。欧州委員会の各委員の氏名や担務などに関する日本語の情報はこちら

また、EUには「旗」、「歌」、「記念日」、「標語(モットー)」の4つのシンボルがある。「欧州旗」は青地に円環状に配置された12個の金色の星で構成され、欧州議会や国際会議等の公式の場で掲揚される。「歌」はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンの交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」の主題部分であり、「記念日」は欧州の平和と統合を祝う「ヨーロッパ・デー」が5月9日に制定されている。EUの「モットー」は 「多様性の中の統合(United in diversity)」で、多くの主権国家、言語、文化をそれぞれ尊重しながら統合を進める欧州の理念を示している。

EUについてより詳しく知るにはこちら:Panorama

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欧州連合(EU)の歴史

EUの根底にある欧州統合の考えは、第二次世界大戦後に生まれた。欧州は、何百年もの間、幾度となく戦争の悲劇に見舞われてきた。近代に入ってからは、その多くの場合、対立の中心にはフランスとドイツがいた。その繰り返しに終止符を打とうと、1950年5月9日、当時のフランス外相のロベール・シューマンは、石炭と鉄鋼という、当時、あらゆる軍事力の基礎となっていた産業部門を共同管理する、超国家的な欧州の機構の創設を提唱した。この演説は後にシューマン宣言 」として知られるようになり、現在の欧州統合の出発点となった。

1952年、シューマンの考えに賛同したフランス、西ドイツ(当時)、ベルギー、イタリア、ルクセンブルクおよびオランダが欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を設立した。その後、平和と和解に留まらない、欧州統合の政治的・経済的意義も徐々に認識されていった。「共通市場」を擁する欧州経済共同体(EEC)の創設以後、いくつもの基本条約の改定と加盟国の増加を経て、単一市場を完成させ、共通の通貨ユーロを有する現在のEUに至る。

現在のEUは、2009年12月発効のリスボン条約により意思決定手続きがより効率的になり、外交政策もEU外務・安全保障政策上級代表(外務大臣に相当)の下で一本化され、欧州対外行動庁EEAS)も設立された。21世紀の国際舞台でEUはその人口と経済力に見合う役割を果たすため、積極的に活動している。

 

Updated 2015.07.23