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国連憲章発効70周年を記念したモゲリーニEU上級代表の声明

EU News 292/2015

2015/10/24
151024_01_en
ブリュッセル

<日本語仮訳>

フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、以下の声明を発表した。

「70年前、51カ国の代表が、国際連合憲章に合意し、1945年10月24日に発効した。今日では、193カ国が国連に加盟している。こうして国際社会の構築に成功したわけだが、我々はまさにそれを必要としている。今我々が直面する課題は、真に国際的な性質のものであり、効果的なグローバルガバナンスが、これ程までに必要とされたことは、かつてなかった。

欧州連合(EU)も国連も、人類史における最悪の戦争の後、平和のためのプロジェクトとして誕生した。しかし、両者が共有するものは、平和への希求にとどまらない。将来志向をもって、平和、人権尊重、万人に資する開発に向け、積極的な世界的課題を推進している。

本年、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』を採択したことは、画期的な成果である。前進するためには、共に力を合わせるしかないことを、全世界が認識したのだ。12月にパリで開催される気候サミットにおいて、次の一歩を踏み出さなければならない。気候変動は、多くの国々に災害をもたらしており、野心的かつ法的拘束力のある国際合意が必要だ。後に続く世代のために、そして、我々自身のために必要である。

70年を迎えた国連には、休む暇はない。いかなる大国であっても、独力で現在の世界を背負うことはできない。世界的課題は、世界全体で努力を共有することを必要とする。多国間でなければ、全く対応できないということだ。

70年を迎えた国連には、これからの70年間のために、いかに体力を強化するかについて、熟考することも必要だ。世界は、非行動の行き着く先を目の当たりに、辛酸をなめてきたからだ。

EU創設の父、ロベール・シューマンは、『世界平和は、それを脅かす危険に見合った創造的努力を傾けることなくして、守ることはできない』と、述べた。70年前に、国連の創設の父たちが抱いた野望を実現するために、我々は団結し、空前の創造力を発揮することが、求められている。

EUは、その大望を高く掲げ、世界が緊急に必要としている国際的対応の術を、国連が提供できるように努力し、確実に実現する。70年を経て、我々の協働は始まったばかりだ」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://eeas.europa.eu/statements-eeas/2015/151024_01_en.htm

File Image: United Nations General Assembly 2015 (C)EU, 2015 URL