欧州委員会、GEによるアルストムの一部事業買収を承認
EU News 240/2015
2015/09/08
ストラスブール
IP/15/5606
＜日本語仮抄訳＞
欧州委員会は、詳細調査を行った結果、フランスのアルストムの重構造ガスタービン事業の主要部分をアンサルドに売却することを条件に、欧州連合（EU）の合併規則に則り、米国のゼネラル・エレクトリック（GE）によるアルストムのエネルギー事業の買収を承認した。
今回の承認は、アルストムの重構造ガスタービン事業の主要部分をイタリアのアンサルドに売却することが条件になっている。重構造ガスタービンは主にガス発電所で使用されている。欧州委員会は、重構造ガスタービン市場において、GEが世界最大、アルストムも世界3位もしくは4位の地位を有していることから、提案されていた買収案ではこの部門におけるGEの主要競合相手の一つが消滅することを懸念していた。そうなれば、気候変動対策として掲げている目標達成に不可欠な技術に関わる市場において、イノベーションが制約され、価格も上昇する可能性があった。GEが提示した約束は、これらの懸念を払拭するものである。
ガス以外の火力発電事業、電力網および再生可能エネルギーといった本買収案件に含まれる他の事業については、基本的に2社の活動は相互補完的で重複がないため、欧州委員会は競争上の懸念はないとした。
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原文はこちらをご覧下さい（英語）。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-15-5606_en.htm?locale=en
File Photo: Margrethe Vestager, Member of the EC in charge of Competition, Date: 16/06/2015 Reference: P-028599/00-01 Location: Paris - Ministry for Economy, Finance and Industry (C)EU, 2015 URL
