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汎欧州全体主義および権威主義体制犠牲者追悼記念日に先駆けた声明

EU News 229/2015

2015/08/21
STATEMENT/15/5520
ブリュッセル

<日本語仮訳>

欧州委員会のフランス・ティーマーマンス第一副委員長およびヴェラ・ヨウロヴァ委員(法務・消費者・男女平等担当)は、汎欧州全体主義および権威主義体制犠牲者追悼記念日を前に、以下の声明を発表した。

「1939年8月23日、ヒトラー下のナチス・ドイツとスターリン率いるソビエト連邦の間で調印された条約は、第二次世界大戦への道を開き、欧州全域に大きな被害をもたらす結果へとつながった。この2つの体制が、何百万という人々を投獄し、拷問にかけ、殺害した責任を負う。70年前に第二次世界大戦が終結し、そのうちの一つの体制は敗北したが、もう一方は、中・東欧の広い領域において支配力を維持した。

8月23日に、欧州の東西南北全域において、先の世紀に全体主義と権威主義という2つの体制の犠牲になった全ての人々に思いを馳せ、哀悼の誠をささげることが重要である。その人々を決して忘れることのないよう、欧州大陸の政治史における暗黒のページから得ることの出来る教訓を想起するために、この日を活用しなければならない。

民主主義、自由、法の支配の尊重、基本的権利は、欧州連合(EU)の主柱を成すものである。このような価値はもろく、それを育み、護ることが必要であることを、我々は肝に銘じなければならない。

欧州の将来を形づくるために、過去を記憶することは重要である。今では欧州の若者の大半が、全体主義政権の下で生きる経験はないが、決してこれを当然視してはならない。今、欧州は民主主義、自由、人権、法の支配へのコミットメントを新たにする。我々欧州人が共有する価値を護り、推進し、我々の子どもたちへ、そして将来の世代へ引き継いでいかなければならない」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_STATEMENT-15-5520_en.htm?locale=en