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広島と長崎の70回目の原爆忌に寄せるモゲリーニEU上級代表の声明

EU News 221/2015

2015/08/06
150806_01_en

<日本語仮訳>
フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、以下の声明を発表した。

「70年が過ぎようとも、我々は忘れることはない。忘れたくとも、忘れることはできない。70年たった今も、広島と長崎への原爆投下の映像は、戦争の残虐性を最も思い起こさせるものの一つである。当時、我々の父親や祖父らは、『二度と繰り返すまい』とみな誓った。そして、我々は今なおも一体として、広島と長崎の被爆者が、原爆投下の最後の被害者となるべく、責任を負っている。

第2次世界大戦の終戦以降、史上最も緊張が高まった時期においても、大量破壊兵器の拡散を阻止しようとする多くの努力がなされた。日本における悲劇から70年を迎えることは、大量破壊兵器の効果的な不拡散や既存の軍縮・不拡散規範の実施と普遍化を追求し、核爆発実験に対する既存の禁止やモラトリアム(停止)を普遍化・強化し、平和で安定した、繁栄に満ちた世界をめざせという、全世界に向けた新たな訴えを表している。

これらの目標を達成しようとする思いが、最近のイランとの核問題に関する合意や、今週マレーシアのクアラルンプールで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムのパートナーと協力して北朝鮮に対し核拡散計画を放棄するよう圧力をかけるなど、我々の取り組みの多くの原動力となっている。

欧州の人々は、戦争と統合の記憶という我々の歴史が、戦争という残酷な行為を繰り返させないとの決意をより強くしていることを熟知している。広島市および広島平和祈念資料館が、平和という重要なメッセージを世界に向けて発信し続けていることに特に敬意を表したい。人類共通の未来において悲劇を避けるには、記憶を絶やさないことが最も強力な方法であることを、欧州は知っている」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.eeas.europa.eu/statements-eeas/2015/150806_01_en.htm

Hiroshima Peace Memorial. 70th anniversary Ceremony. EU, JH, 2015/08/06 URL