エジプトの裁判所判決に関するモゲリーニ上級代表の声明
EU News 161/2015
2015/06/16
150616_03_en
ブリュッセル
＜日本語仮訳＞
フェデリカ・モゲリーニ欧州連合（EU）外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、以下の声明を発表した。
「本日、エジプトにおいて、ムハンマド・モルシ元大統領ほか5人に対し、2011年に刑務所から脱獄したことに関する、一斉裁判の結果、死刑判決が下されたが、これは憂慮すべき事態である。EUは、いかなる状況においても、極刑に反対する。死刑は残忍であり、抑止目的を全く果たしてもいない。死刑は、人の尊厳を否定するものとして、容認できない。EUは、控訴過程において、この判決が変わることを期待する。
これと同時に、他の一斉裁判において、モルシ元大統領と多くの支持者に対し、外国勢力と共謀したことに関して、死刑を禁錮25年を意味する終身刑に変更するとともに、他の事例には禁錮刑を適用する判決が下されている。このような禁錮刑や手続きは、国際法における同国の義務に背くものである。
EUは、エジプト当局が、国際的義務を遵守し、公正な裁判を受ける権利を尊重するとともに、被告が明確な罪名に基づく公平な裁判を受ける権利をはじめとする、適切な司法手続きを守ることを要求する。安定と法の支配が保証される必要がある」
原文はこちらをご覧下さい（英語）。
http://eeas.europa.eu/statements-eeas/2015/150616_03_en.htm
File Photo: Discussion between Mohamed Morsi, on the right, and Catherine Ashton Date: 19/06/2013 Reference: P-023497/00-04 Location: Cairo (C)EU, 2013 URL
