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28/04/2017
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EUを代表して世界報道自由デーに寄せたモゲリーニ上級代表の宣言

EU News 124/2015

2015/05/03
241/15

<日本語仮訳>

フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、EUを代表して以下の宣言を行った。

「本日はユネスコ世界報道自由デーである。自由で、多様で、独立した報道は、全ての民主主義社会において不可欠な要素である。表現と報道の自由なくしては、市民が情報に基づいて、社会に積極的に関与することができないからである。報道の自由が、どの社会においても主柱であるのは、このためであり、それを当然視せず、推進することが肝要である。多くのジャーナリストの勇気のおかげで、今もなお軽視されがちな『真実』という言葉が、意味を有している。

EUは、自らの命を賭して、あるいは収監やその他の不正な目に遭いながらも、表現の自由にかかる権利を行使している記者や報道関係陣に、敬意を表する。EUは、全世界において、表現の自由および報道の自由を推進し保護するために、また、ジャーナリストや他の報道関係者の安全を向上させるために、確固たる取り組みを続ける。

近代的な情報通信技術(ICT)は、日常生活の一部を成し、人権を全うするための、社会的経済的開発のための、新たな機会を提供している。ネット上であれ、実世界であれ、万人が平等に情報と表現の自由を得ることが、担保・保護されなければならない。インターネットは、単一かつ分断のないネットワークとして、我々の日常生活における他の分野と同じ法律と基準が適用されることにより、人々が自らの権利の益を得るとともに、そのような権利が侵害された場合には、法的救済が受けられることが、極めて重要である。このような原則は、2014年11月27日のインターネット統治に関する理事会結論、および2015年2月11日のサイバー外交に関する結論において、承認されている。

EUは、表現の自由を推進することを目的とした国際協力の強化に、断固取り組む意向であるとともに、新たに国連がプライバシー権に関する特別手続き任務を設定したことを歓迎する。

EU理事会が、『オンラインとオフラインの表現の自由』に関するEU人権ガイドラインを採択してから、およそ1年がたった今、EUは、意見と表現の自由の保護・推進をより一層促し、報道の自由と多元主義を支えるために、あらゆる適切な対外的施策を、今後も駆使し続ける決意である」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2015/05/3-hr-mogherini-world-press-freedom-day/