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化学兵器の大規模使用100周年を受けたEU上級代表の声明

EU News 107/2015

2015/04/21
150421_05_en
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、以下の声明を発表した。

「100年前、ベルギー・イーペルにおいて化学兵器が初めて大規模に使用され、人類の現代史で最もひどいページの一枚が開かれた。本日我々は、これらおぞましい兵器の犠牲者全てに思いを馳せる。残念ながら、そのページは今なおめくられていない。

EUは、比較的短期間で大量破壊兵器の一分類を壊滅させた、非常に有効な国際的手段である化学兵器禁止条約(CWC)を支持している。同条約は、化学薬剤や化学物質の兵器としての開発・生産・入手・使用を防ごうとする国際的取り組みの基礎である。それはまた、我々の集団的安全保障の重要な要素であり、多極的軍縮と不拡散の主要手段の一つである。

全世界がこの条約を批准することは、EUの主要優先事項の一つであり、未だ締約国になっていない国々は、できるだけ早急に同条約を批准もしくは加盟すべきである。

EUは、この条約の下で政治的に関与することとならび、化学兵器禁止機関(OPCW)に対し、その中核活動を進展させ、シリアの化学兵器の廃棄といった具体的なプロジェクトの支援に相当の財源を充当することで、同条約を目に見える形で支援してる。私は先週、オランダ・ハーグにあるOPCW本部を訪問し、アフメット・ウズムジュ事務局長および、時には厳しい状況下においてもなお、CWCの目標達成に向けた強い決意を示してきた職員を表敬する機会を持った。2013年のノーベル平和賞がOPCWに与えられたことは、彼らの努力と実績の証である。

EUとしては引き続き、何人も、どのような状況下であっても、化学兵器を使用することを非難する。これらの兵器の使用は全く受け入れられず、国際的な規範や基準に反するもので、化学兵器の使用に責任を負う者は全てその責任を問われるべきである」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://eeas.europa.eu/statements-eeas/2015/150421_05_en.htm