国際人種差別撤廃デーに寄せた、モゲリーニEU上級代表の声明
EU News 78//2015
2015/03/21
146/15
＜日本語仮訳＞
「本日は、国際人種差別撤廃デーに定められている。
本年はまた、あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約採択50周年を記念する年である。同条約は、世界的な人種差別との闘いの基盤となっている。それは、全ての人間が、生まれながらにして自由であり、平等な尊厳を持ち、それに相反するいかなる仮定や信条も誤りであり、道徳的に間違っていることを想起させる。であるからこそ、同条約はあまねく批准され、施行されなくてはならない。
人種差別、差別への扇動、特定の民族や宗教グループに属しているとの理由での人に対する憎悪または暴力、そして人種主義や外国人嫌悪が動機付けの暴力行為は、普遍的人権および基本的自由の核心を脅かし、決して許容できるものではない。
全ての種類の、そして、全ての人種差別や外国人嫌悪への示威行為を阻止、撲滅するための強力な対策が、多様性、寛容および相互尊重に基づいた、安全で包括的な多元的社会構築のために不可欠である。これには、有効な法的対応のみならず、社会的包摂と社会の全ての人の平等を促進する予防策が含まれなくてはならない。
欧州連合（EU）は、人種差別の撤廃に向けた強化された取り組み全てにおいて、パートナー諸国および国連、欧州評議会、欧州安全保障協力機構（OSCE）などの国際機関、また関連した市民社会組織との協力を継続する。EU行動は、とりわけ、度重なる多様な形態の差別を通じて、最も脆弱になった全ての人々に、注意を払う。
今、これまで以上に、国際社会が、国、地域、国際レベルにおいて、全ての形態の人種差別の撤廃に向けて、確固たる効果的な対策に取り組む必要がある」
原文はこちらをご覧下さい（英語）。
http://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2015/03/21-declaration-hr-federica-mogherini-international-day-elimination-racial-discrimination/
International Day for the Elimination of Racial Discrimination 2013 URL
