パキスタンでの死刑執行停止の打ち切りと最近の執行に関する声明
EU News 68/2015
2015/03/17
ブリュッセル
150317_02_en
<日本語仮訳>
「パキスタン政府が2008年以来の死刑執行停止(モラトリアム)を打ち切った2014年12月以降、少なくとも39人に死刑が執行されている。その中に、今朝の12人の囚人の処刑も含まれている。同政府が謳っている、テロリストであることが確実な場合にのみ処刑するとの方針に反し、今やテロリストとして有罪が決定しているわけではない囚人も処刑されている。
欧州連合(EU)は、いかなる事例においても、例外なく、極刑に反対しており、その普遍的廃止を一貫して提唱している。死刑は、残忍かつ非人道的な刑罰であるとともに、犯罪抑止としての有効性はなく、司法の誤りを取り返しのつかないものにする。
EUは、パキスタンに対し、モラトリアムの再導入とともに、その全ての国際的義務を、特に公正な裁判の原則を、完全に遵守することを、求める。また、パキスタンが署名している、市民的および政治的権利に関する国際規約の第6条(5)において、18歳未満の者による犯行に死刑を科することが、明確に禁止されていることを、想起する」
原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://eeas.europa.eu/statements-eeas/2015/150317_02_en.htm
File Image: World and Europe Day against the Death Penalty URL