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3月11日の「欧州テロ犠牲者追悼デー」に合わせた共同声明

EU News 61/2015

2015/03/10
STATEMENT/15/4580
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

フランス・ティーマーマンス欧州委員会第一副委員長、フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長、ディミトリス・アヴラモプロス移民・内務・市民権担当欧州委員およびヴェラ・ヨウロヴァー法務・消費者・男女平等担当欧州委員は本日、以下の声明を発表した。

「2カ月前、パリで起きたテロ事件は、欧州全土および他の国々にも衝撃をもたらした。全欧州、全世界で人々は街頭に繰り出し、結束を示した。この時の精神は今もなお健在である。

パリだけではなく、コペンハーゲンやブリュッセルでのテロ行為は、以前マドリードやロンドンで起こった事件、またムンバイ、ボストン、バマコなど多くの場所での惨劇などとともに、我々の記憶に残るであろう。

本日、我々は欧州および世界各地のテロ事件で命を落とした人々を思い起こし、敬意を表する。そのようなひどい行為の肉体的・精神的傷を今なお負っている人々に対し、心からのお見舞いと支援を表明する。また、被害者とその家族を支援し、EU全域で彼らの権利を強化し、その利益を守るという我々の約束を思い起こす。

欧州の価値、基本的価値を脅かすものに対抗すべく、決意をもって行動し続ける。欧州の長い歴史において、最悪の毒は恐怖であった。恐怖は不寛容を生み出し、この大陸に入り込む余地はない。

一部の共同体が身の危険を感じ、ここに自らの将来はないと思わせるような欧州は想像できない。我々は、言論や思想の自由という理念だけでなく、寛容と対話の精神をも堅持する。そして、いかなる共同体も欧州社会から阻害されていると感じさせてはならない。

欧州委員会の本年の主要取り組みの一つに、欧州安全保障アジェンダの策定がある。我々は、基本的権利を完全に尊重しながら、欧州の安全保障とその統一を守り通す決意である。欧州の歴史はまた、安全なき自由と自由なき安全はいずれもありえないことをも我々に教えている。

それゆえ、我々はこの日に再度宣言する。欧州は強く、欧州は団結している」

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原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_STATEMENT-15-4580_en.htm