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彗星探査機「ロゼッタ」、宇宙科学と宇宙探査に大きな一歩を刻む

EU News 458/2014

2014/11/13
ブリュッセル

<日本語仮訳>

欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」から分離された着陸機「フィラエ」が、11月12日にチュリュモフ・ゲラメンコ彗星に着陸したことを受け、欧州委員会のエルジビエタ・ビェンコフスカ域内市場・産業・起業・中小企業担当委員は、同機関と同計画に参加している欧州連合(EU)加盟国に祝意を述べた。

ビェンコフスカ委員は、「ロゼッタの任務は宇宙科学と宇宙探査にとてつもなく大きな一歩を刻み、太陽系の構成要素についての理解を深める一助となることは間違いない。既に、科学者たちに将来活用しうる非常に貴重なデータが提供され始めており、現状およびフィラエの次の動きについてのESAの詳細な発表を待っているところである。EUは、宇宙科学と宇宙探査は極めて重要だと考える。なぜならば、それらは、より深い科学的知識と、一般市民に具体的な利益をもたらすさらなる宇宙活動の基礎を築くものだからである。宇宙探査は、市民に恩恵をもたらす宇宙と非宇宙の間の相乗効果を生み出すイノベーションにつながる。EUはまた、欧州の宇宙探査能力をさらに開発することが不可欠と考える。なぜならば、そのことで将来の探査計画に巨大な潜在性を提供するのみならず、宇宙のインフラ整備や将来の宇宙活動全般に貢献するからである。これらの理由から、EUの「ホライズン2020宇宙」計画は、宇宙探査・宇宙科学および宇宙ロボット工学の分野に関する研究プロジェクトに助成を行っている。2014年と2015年には合計約3,000万ユーロがこれらの分野に提供され、その中では2015年にロゼッタの任務から得られたデータの活用への助成を行うことも検討されている」と述べた。

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原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_MEX-14-1703_en.htm?locale=en