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2014年世界人道デーに寄せたゲオルギエヴァ欧州委員の声明

EU News 351/2014

2014/08/19
ブリュッセル

<日本語仮訳>

毎年8月19日を世界人道デーとし、2003年のバグダッド国連事務所への攻撃の犠牲となったセルジオ・ヴィエイラ・デメロ人権高等弁務官を含む22人を追悼する。

現在イラクを訪問中の、欧州委員会のクリスタリナ・ゲオルギエヴァ国際協力・人道援助・危機対応担当委員は、世界人道デーに際し、以下の声明を発表した。イラクには、欧州委員会が戦闘により行き場を失った何十万もの市民に極めて重要な援助を提供している。

「世界人道デーは、世界各地で戦争や災害の被害者を助けるべく、日々自らの命を危険にさらしている人たちに、あらためて敬意を表する日である。また、世界が抱える重大な人道上の課題を確認する機会でもある。

これらの課題はここイラクではあまりにも明白だ。何十万もの人々が支援を必要としている。しかしながら、彼らの居る場所にたどり着くことは、紛争の激化で困難になっている。人道活動家にとって、ここであれ、他の地であれ、もはや平常どおりの状況ではなくなっている。

戦争の数は増えるとともに、紛争の特徴も多様化し、世界はどんどん不安定化している。中東ではおぞましい暴力行為の中、一般市民の苦しみに終わりは見えない。アフリカでは、西のマリから東のソマリアまで、ナイジェリア北部を横断し、中央アフリカ共和国から南スーダンにまで及ぶ広範な地域において、何百万もの人々が、民族と宗教の対立を火種とする紛争地帯の中に押し込められている。弱者である子ども、女性および高齢者に救援や支援を届けることが、ますます困難になっている。

人道援助活動家にとっても、その活動を遂行することがより危険になっている。活動家への攻撃件数は、2003年から4倍に増えている。昨年だけでも、毎月平均して12人の人道活動家が殺害され、10人以上が誘拐された。毎週3人の活動家が攻撃を受け、負傷した。

気候変動、サヘルなどの地域における人口急増および過激主義の台頭が合わさることで、紛争は増加し、飢餓は悪化し、住まいとそこにあった生活を放棄することを余儀なくされる人の数は増えることになる。

我々は、極めて不安定な世界に生きており、だからこそ直面する課題をしっかりと見据える必要がある。戦争や災害の被害者となっている人々のために、そして、自らの命を賭して彼らを助けている勇敢な人たちのために」

File Photo: South Sudan refugees in Uganda January 2014 (C)EU, 2014 URL