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世界難民の日――結束の時

EU News 276/2014

2014/06/20
STATEMENT/14/203
ブリュッセル

<日本語仮訳>
欧州委員会のクリスタリナ・ゲオルギエヴァ委員(国際協力、人道援助、危機対応担当)、アンドリス・ピエバルグス委員(開発担当)およびセシリア・マルムストロム委員(内務担当)は、以下の声明を発表した。

「世界において4秒に1人が紛争もしくは自然災害により、自宅からの避難を余儀なくされている。毎年6月20日は、そのような人々の苦境に気持ちを寄せる日である。

国連難民高等弁務官(UNHCR)が本日発表した最新の数字は、驚くべきものである。5,100万人を超える人々が、自宅からの非難を余儀なくされている。そのうち1,670万人が難民、3,330万人が自国内で避難民となり、120万人が亡命を求めている。この数は、欧州連合(EU)5カ国、すわちチェコ、スロヴァキア、ハンガリー、オーストリア、ルーマニアの人口の合計にほぼ匹敵する。

だた、このような人々の苦しみを数字で表すことはできない。紛争や災害から逃れることにより、家族が離散し、幼少期も生活も破壊されている。避難民の半数が児童である。

世界ではいくつかの極めて深刻な危機が発生しており、難民と避難民の数が増え続けている。シリアが最も深刻であり、この3年間で1,000万人近くの人々が近隣諸国において難民となるか、シリア国内の避難所で生活している。

シリアはつい最近まで中所得国であったが、今ではアフガニスタンと並んで世界最多の難民を生みだしている。南スーダンでは、紛争が継続しているために、130万人が国内で避難するか、国外で難民となっている。中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、マリなどの国々においても、毎日のように人々が自宅を追われ、将来への不安を抱えている。

EUは、このような状況にある何千万人ものと人々を救うために、真摯な努力を続けている。EUの人道援助は、33カ国において難民および国内避難民を助けている。EU開発援助は受入国における難民の自立を促す支援を行っている。例えば、ケニアのダダーブにある難民キャンプにおいて、より多くの人々が教育を受けられるようにするプロジェクトを進めている。難民となっている人々を真の意味で助けつつ、その周りの社会に与える影響を緩和するには、こうするほかに方法がない。地域保護プログラムは、国際的な保護を必要としている人々に避難場所を提供するためのものであり、その多くがUNHCRとの緊密な協力を通して実施されている。

EU域内での庇護の取り扱いに関する新たな規則が、昨年合意された。共通欧州庇護制度は、EUのどの国において申請しようが、透明且つ公正な制度により、亡命希望者を平等に取り扱うために、共通の高い基準とより緊密な協力を規定しているもので、歴史的な業績である。今後はこの制度が適切に運営されることを担保しなければならない。特に、EU加盟国における亡命希望者が大きく増加している今(2013年には前年より10万人増えて43万5、000人となっている)、そのことは以前に増して重要となっている。

迫害や内戦を逃れ、EUの地中海沿岸に命がけで到達する人々にも、EUは対応している。EU全体で調和した行動をとることにより、保護を必要とする人々が安全にEUに来ることができるように努力している。保護を求めている人々、特に最も弱い立場にある人々に、再定住への取り組みの強化と、人道ビザの利用を通じ、合法的にEUに来る道を開くことが、最優先課題とするべきである、。

今日は、我々が欧州の価値観を想起し、不運な境遇にある人々への連体を示す日である。これからも、世界の何百万の人々が、生き残り、尊厳ある暮らしをするために、我々EUからの援助を頼りにしてもらいたい」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_STATEMENT-14-203_en.htm