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イラン訪問を終えたアシュトン上級代表の発言

EU News 103/2014

2014/03/09
ブリュッセル
140309/02

<日本語仮抄訳>

キャサリン・アシュトン欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長はイランの訪問を終え、以下の通り発言した。

「今回の訪問の主要な目的は、EU上級代表として、将来EUとイランが持ちうる関係の可能性について討議する機会を持つことであった。EU各国の大臣の多くはこの国を訪問している。その多くはイランと歴史的関係があり、今回はEU全体を束ね、議論したい問題を考えることが主軸であった。驚くことではないが、人権に大きな焦点が当たった。国際女性デーには女性活動家と会い、イランで女性が置かれている立場や、彼女たちが関わっている仕事について話をした。彼女たちはジャーナリストからアフガン難民支援まで、市民社会のあらゆる分野で働いており、市民社会の重要性についても話をした。

そして、この地域の抱える問題、例えばアフガニスタンからの麻薬の取引という、身に迫っている課題について思いを馳せた。イランはこの分野においては本当に困難に直面している。この問題に対処すべく、EUとイランが協力する術はある。また、将来に目を向けると、あらゆる対話や議論の可能性がある。一例として環境が挙げられよう。このように、EUにとって今対処するのが重要であるがゆえに現在話し合える、異なった課題について話したが、最も重要なのは核問題の交渉――必然的にこれが私が参加した会合の背景となるわけであるが――がどうなるかによって将来どのようなことが可能かという話もあった。

最も明瞭な点のひとつは、包括的な合意に向けて進もうと、ウィーンで進行中の作業に対し、幅広い政治的勢力から支持があることである。このことは、その合意に達することを意味するものではないし、現段階において交渉者が何らかの結論に対し約束をしているものではないが、(イラン側の)関係者が、この交渉の実現への期待を熱心に示していると感じたし、それ自体が励みとなるものである」

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://eeas.europa.eu/statements/docs/2014/140309_02_en.pdf