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「研究キャリアを国際化!」―EU代表部科学技術部、日本各地で欧州やドイツでの研究活動を促進

EU News 493/2013

2013/11/29

~EU、ドイツ研究振興協会(DFG)、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団(AvH)による共同アウトリーチ活動

海外で研究活動を行う日本人の数は、過去10年において劇的に低下した。この傾向は、日本の若手研究者が次のキャリアステップを逃さないよう、国内に留まろうとするからであると考えられる。しかし、ここ2年間では、欧州へ渡る研究者の数が微増した。一方で、米国、アジア諸国、その他の地域については横ばいのままである(資料参照)。

欧州において、若手研究者が優れたキャリアを形成するには、機動性と国際的な研究環境で働くことが必要不可欠なステップとされている。そのような経験を通してのみ、他国の考えや文化、知識を構築するシステムを理解することができ、創造性を身につけることができる。

この欧州のアプローチを日本と共有することにより、日本の諸機関と関係を深め、交流やネットワーキングのさらなる強化を図れるのではないかと期待している。渡欧研究者の微増という機会をとらえ、ドイツ研究振興協会 (DFG)アレクサンダー・フォン・フンボルト財団(AvH)と駐日EU代表部科学技術部は、「研究キャリアを国際化!」( "Go Global with your Career in Research")と題した、在日研究者を対象としたアウトリーチ活動を展開した。日本に滞在している研究者の中で国外へ出る率が高いのは、外国籍の研究者である。

EUからは、来年より新たに開始される資金助成制度「ホライゾン2020」(2014年~2020年)と、その枠組みの下で実施される「マリー・スクウォドフスカ・キュリー・アクションズ(MSCA)」、そして欧州研究会議(ERC)が紹介された。その後、ディスカッションや個別相談の場も設けられた。

この共同説明会は、2013年10月25日(金)に福岡、10月28日(月)に東京、10月29日(火)に札幌で開催され、東京および札幌会場ではEU代表部のバーバラ・ローデ科学技術部長、福岡会場では同トム・クチンスキ科学技術アドバイザーが講演をした。会場では、若手からベテランまで多くの研究者が個々の奨学金プログラムに関心を示した一方で、大学関係者からは、マリー・キュリー国際スタッフ交流事業(IRSES)研修ネットワーク(ITN)などの交流事業の枠組みやネットワークについて質問が集中した。

  

References:

日本の研究者および学生のための欧州研究助成ガイド(英語)

「研究キャリアを国際化!」パンフレット(英語)

EUプレゼンテーション資料(英語)