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欧州委員会 ダチアン・チオロシュ農業・農村開発担当委員、 欧州の食料品・飲料の品質保証制度の認知向上を目的に来日

EU News 467/2013

2013/11/11

欧州の高品質な食料品の普及促進を目的とした日本訪問の一環として、欧州委員会のダチアン・チオロシュ農業・農村開発担当委員は本日東京で記者会見を行い、今回の来日の目的と、高品質な食料品の海外市場輸出に焦点を当てたEUの認証制度について説明しました。この2日間の日本訪問には欧州各地から高品質な製品の生産者団体代表32 名も同行しています。

「日本と欧州連合(EU)はいずれも、多様な文化と伝統に培われた良質な食料品を高く評価しています。本日、さまざまな欧州の味を代表する最高品質の食料品の数々をご紹介できることを光栄に存じます。これらはいずれも、品質、安全性、原産地の観点から最高水準の原材料を用いているといった生産方法のみならず、欧州の歴史と文化を受け継いだ味であるという点でも優れた品質を誇る製品です」とチオロシュ委員は述べました。

委員は日本とEUの間に新たな事業提携をもたらすインセンティブについて協議すべく、林芳正農林水産大臣ら日本の関係者と会談する予定です。今年始まった自由貿易協定交渉によって、日本と欧州の二者間の貿易関係はさらに発展が見込まれています。農産物において両者は戦略的パートナーです。食料品に関して言えば、欧州では日本食への関心が高まっており、日本の対欧州農産物輸出額は230億円(1億8,000万ユーロ)に達しています。双方の貿易額は増加が見込まれていますが、貿易相手や消費者に対して、購入する製品の品質に関する情報を提供し、信頼を構築していくことが必要不可欠であることに変わりはありません。

チオロシュ委員が説明したように、EUの農産物品質保証制度は欧州のあらゆる製品に対して高い水準を保証すべく厳格な要件を課しています。食品の安全を保証する厳しい衛生規定に加え、欧州は各製品の多様な品質を保護する手段を講じています。「EUは確かな品質の本物の製品を識別・保護する品質保証制度を制定し、国内外問わず消費者がこれらの品質を認知できるよう努めています。各製品パッケージ上に表示された品質認証マークは、その製品が厳格な規定に則って生産されており、内容物が間違いなく本物であることを保証します」と委員は述べました。

欧州委員会のTastes of Europeキャンペーンの目的はEUの品質認証マークが表示された製品に対する関心を高めることです。記者発表会に続いて、食品業界関係者を対象としたEUの飲食料品の品質認証制度セミナーが開催されました。セミナーでは月刊『専門料理』編集長 淀野晃一氏が輸入製品に関わる日本の消費者の嗜好と傾向についてのプレゼンテーションを行い、今回来日した生産者団体からフランスのチーズやマデイラ・ワイン、ハモン・セラーノといった高品質製品の生産者が、品質認証マークが欧州域内および域外の市場でもたらす利点について説明を行いました。

EU の品質認証マークが表示された製品の大きな利点のひとつは、認証を受けていないその他の類似製品よりも高い値段で販売できるということです。地理的原産地と結びついた製品や、明確な特徴をも
った製品、有機製品を識別する品質認証マークは4 種類あり、製品パッケージ上で容易に確認することができます。これらマークは、その製品が厳格な規定に則って生産された本物であることを保証し、
その結果プレミアム価格で取引できるのです。

11 月11 日月曜日は「Tastes of Europe レストランウィーク」の開始日でもありました。パレスホテル東京(東京都千代田区)で開催された開会式では、同ホテルの総料理長 斉藤正敏氏、料理学校ル・コルド
ン・ブルー(東京都渋谷区)のエグゼクティブ・シェフ ドミニク・コルビ氏、リストランテ シルベラード(東京都中央区)統括総料理長 中原弘光氏、バルディゴ(東京都中央区) 岩瀬建志氏、赤坂あじる亭(東
京都港区) 小松高士氏らが欧州の高品質食品と和のテイストを組み合わせた料理を披露しました。11 月11 日(月)から17 日(日)まで、パレスホテル東京内「クラウン」と東京都内の10 軒のレストランにて
EU の品質認証マークが表示された製品を使用した特別料理が提供されます。レストランウィーク参加レストランについてはぐるなびのウェブサイト(http://www.gnavi.co.jp)をご参照ください。

この件に関するお問い合わせ先:
株式会社旭エージェンシー (担当: 山本/上野/高木)
agri@asahi-ag.co.jp Tel:03-5574-7890

Dacian Cioloş, Date: 11/11/2013 Reference: P-024341/00-05 Location: Tokyo (C)EU, 2013 URL