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反トラスト: 欧州委員会、後発医薬品の販売遅延で製薬会社を制裁

EU News 297/2013

2013/06/19
IP/13/563
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は、デンマークの製薬会社ルンドベックおよび複数のジェネリック(後発)医薬品会社に対しそれぞれ9,380万ユーロと計5,220万ユーロの罰金を科した。ルンドベックは2002年、同社の人気抗うつ剤シタロプラムのより安価なジェネリック版の市場投入を遅らせることを各後発医薬品メーカーと合意した。これらの合意は、反競争的協定を禁止する欧州連合(EU)の反トラスト規則(EUの機能に関する条約第101条)に違反する。対象の後発医薬品メーカーはアルファルマ(現在ゾエティス社の一部)、メルクKGaA/ジェネリックスUK(後者は現在マイラン社の一部)、アロー(現在アクタヴィス社の一部)およびランバックシーである。

シタロプラムは大きな実績のある抗うつ剤で、当時ルンドベック社の製品の中で一番売れていた医薬品であった。シタロプラム分子に対する同社の基本特許が失効すると、同社は製造工程に関するいくつかの関連特許しか有さず、特許による保護がより限定的なものとなった。この結果、より安価なシタロプラムの後発品を製造する者が市場に参入することが可能になった。実際、そのうちの一社は自社版のシタロプラムの販売を始め、その他にも複数の会社が真剣に市場参入を模索していた。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-13-563_en.htm?locale=en 

Joaquín Almunia Date: 19/06/2013 Reference: P-023540/00-12 Location: Brussels - EC/Berlaymont (C)EU, 2013 URL