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EMUを完成させるための欧州理事会結論

EU News 499/2012

2012/10/18
欧州理事会議長
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>
2012年10月18日採択

  1. 経済通貨同盟(EMU)が直面している基本的課題に照らし、安定と持続的繁栄とともに、経済および社会福祉を確保するために、EMUの強化が必要である。
  1. 欧州理事会議長が、欧州委員会委員長、ユーログループ議長、欧州中央銀行(ECB)総裁との緊密な協力を通して、提示した中間報告書に基づき、さまざまな模索すべき事項に関し、加盟国および欧州議会との非公式な協議が続けられる。欧州理事会は、2012年12月に開催する会合において、具体的かつ期限を限定した工程表が提示されることにより、純粋なEMUの構築に不可欠なすべての基礎的構成要素について、作業を進めることが可能となることを、期待する。
  1. より深遠な経済と通貨の統合に向けたプロセスは、EUの制度的かつ法的枠組みに立脚し、単一通貨を使用しない加盟国に対する開放性と透明性、そして単一市場の保全の尊重という特性を呈するものでなければならない。これをいかにして達成するかに関する具体的提案が、最終報告および工程書に盛り込まれることが必要となる。

 

統合された金融枠組み

  1. 参加を希望する加盟国すべてに可能な限り開かれた、統合された金融枠組みに向けて前進することが必要である。この点に関し、欧州理事会は、立法府に対して、単一監督機構(SSM)法案の審議を最優先させることにより、2013年1月1日までに、この法的枠組みの合意に達することを求める。制度の運用に関する作業は2013年の間に行う。その際、単一市場の保全の尊重を徹底することが肝要となる。
  1. ECBの金融政策と監督機能の明確な分離と、SSMに参加するユーロ圏と非ユーロ圏の両方の加盟国が、平等に扱われ、かつ代表されることを担保する必要がある。説明責任は、決定が下され、また実施されるレベルにおいて、発生する。SSMは、銀行監督にかかる最高水準に基づくものとなり、ECBは、異なる形で直接的な監督を実施することが可能となる。また、同法律が発効する時点から、付与された効力を使用することができることになっている。さらに、この統一された監督の下支えとして、単一の規則書を策定することが極めて重要となる。
  1. 金融サービスにおける単一市場の保全の尊重を徹底するために、SSMに参加する加盟国と、参加しない加盟国の間に、平等な環境を確保することが重要である。欧州銀行監督機構(EBA)規則における評決の形態と意思決定に関する変更について、受容可能で均衡のとれた方策が必要となる。すなわち、SSMへの参加における変化の可能性を勘案し、単一市場内の無差別と効果的な意思決定を担保することが求められる。これを基本として、EBAは現行の権限と責任を保持することが必要となる。

 

原文はこちらをご覧下さい〈英語〉。
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/ec/132986.pdf

European Council - Press conference. 19/10/2012 From left to right: Mr José Manuel BARROSO, President of the European Commission; Mr Herman VAN ROMPUY, President of the European Council. Credit "The Council of the European Union" URL