ホームニュース・出版物ニュース2012> 2012年10月10日の欧州死刑廃止デーおよび世界死刑廃止デーに際したトルビョルン・ヤーグラン欧州評議会事務総長とキャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表の共同声明

2012年10月10日の欧州死刑廃止デーおよび世界死刑廃止デーに際したトルビョルン・ヤーグラン欧州評議会事務総長とキャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表の共同声明

EU News 475/2012

2012/10/10

「死刑は非人道的で人間の尊厳を侵害するものである。また、これまでの経験から、死刑が犯罪を抑制する力を持たないことが明らかになっている。いかなる法制度においても誤審がないということはありえず、誤審の結果として死刑が執行されれば、無実の人命の悲劇的な喪失となる。

欧州全域および域外での死刑の廃止は、我々の加盟国[1]の共通の目標である。ここ15年間、我々の加盟国の領土内で、死刑の執行は一度も行われていない。

欧州連合(EU)と欧州評議会は、あらゆる条件の下での死刑制度の法律上の廃止をいまだに実現していないすべての欧州諸国に対し、欧州人権条約の関連議定書を批准することで、これを実現するよう求める。

欧州評議会とEUは、欧州で唯一、いまだに死刑を適用しているベラルーシに対し、死刑制度の完全廃止を目標に、モラトリアム(執行停止)の導入を強く求める。

我々は、死刑廃止に向けた国際的な流れを歓迎するとともに、死刑を適用する国の数が減少し続けていることに注目している。その一方、いまだ死刑を適用し、執行している国の一部において、ここ1年間で死刑執行件数が急激に増えていることについては懸念している。

EUと欧州評議会は、いまだに死刑制度を存置しているすべての国に対し、死刑廃止に向けた第一歩として、直ちにモラトリアムを導入することを強く求める。また、我々は、2012年12月の第67回国連総会での採択を目指す、全世界における死刑執行のモラトリアムを求める決議案の支持をすべての国に呼び掛ける。

欧州評議会とEUは、欧州ひいては全世界における死刑廃止に向けた取り組みを今後も根気強く継続していくことを再確認する。

EU加盟が決まっているクロアチア* および加盟候補国のトルコ、マケドニア旧ユーゴスラビア*、モンテネグロ*、アイスランド+、セルビア*、また安定化・連合プロセスの対象国もしくは対象候補国であるアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、および欧州自由貿易連合(EFTA)に加盟しているリヒテンシュタインとノルウェー、欧州経済領域(EEA)に属している国々、そしてウクライナとモルドバが、この宣言に賛同している。


[1] 欧州評議会には、EUの加盟全27カ国を含む47カ国が加盟している。
*クロアチア、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国、モンテネグロ、セルビアは現在も安定化・連合プロセスの対象である。
+ アイスランドは、現在もEFTAとEEAのメンバーである。