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欧州委員会、銀行同盟の一環として、銀行監督に関する新たな権限をECBに付与することを提案

EU News 412/2012

2012/09/12
IP/12/53
ブリュッセル/ストラスブルグ

<日本語仮抄訳>

本日のユーロ圏の銀行を対象とする単一監督制度(SSM)の提案は、経済通貨同盟(EMU)の強化に向けた重要な一歩となる。この新制度においては、ユーロ圏のすべての銀行の財務上の安定性に関する特定の監督任務の最終責任は、欧州中央銀行(ECB)が負うこととなる。各国の監督当局は、通常の監督業務およびECBの決定の準備と実施において、今後も重要な役割を果たす。単一市場の保全を守り、27の加盟国すべてにおいて一貫性のある銀行監督を担保すべく、欧州銀行監督当局(EBA)が単一監督ハンドブックを作成することも本日の提案に含まれている。

欧州委員会は、欧州連合(EU)理事会と欧州議会に対し、本日提案した規則を、統合された「銀行同盟」を構成する他の3つの要素、すなわち、自己資本要件という形の単一ルールブック(IP/11/195参照)、調和された預金保護スキーム(IP/10/918参照)、および欧州全体の単一回復・破綻処理枠組み (IP/12/570参照)とともに、2012年末までに採択するよう求めた。

本日の提案には、

  • ユーロ圏のすべての銀行の監督に関する強い権限をECBに付与するための、ユーロ圏以外の銀行も任意で参加できるメカニズムを伴う規則
  • EBAが今後も確実に均衡のとれた決定を行い、単一市場の保全を擁護することを担保すべく、既存のEBAにかかる規則を新たな銀行監督機構に調和させるための規則
  • 単一のルールブックと監督制度、それと単一の銀行破綻処理制度を包含する次のステップを網羅する、欧州委員会が描く銀行同盟の総体的ビジョンを概説するコミュニケーション(政策文書)

が、含まれている。

ユーロ圏において、特定の監督任務、すなわち銀行の財務安定性の保護と業務存続の危機の発見にとって不可欠な任務は、欧州レベルに移されることになる。ECBは、信用機関の許認可、自己資本、レバレッジ、流動性などの要件の遵守、総合金融機関の監督などの任務を担当する。また、規定されている自己資本要件に違反している、あるいは違反する危険性のある銀行に対しては、早期介入を実行し、是正措置の実施を要求する。

ECBは、欧州金融監督制度の下でEBAと協力する。EBAの役割は現在と同様、27加盟国のすべてにおいて適用する単一ルールブックを作成し、EU全域で一貫した監督が行われることを担保する任務を継続する。

SSMに参加する加盟国の内外で国境を越えて営業する銀行に関しては、母国と現地の監督当局間の調整手続きが、既存の形で維持される。ECBは、新たに引き受ける監督業務の範囲において、参加する全ての加盟国の、母国兼現地当局としての役割を果たすことになる。

欧州委員会はSSMを2013年1月1日までに導入することを提案している。新体制への円滑な移行のために、段階的導入が計画されている。まず、2013年1月1日より、ECBは、いかなる信用機関、特に公的資金を受け取っている、あるいは要請している機関に関する全面的な監督責任を負うという決定を下すことができるようになる。2013年7月1日より、主要なシステム上重要な銀行はすべて、ECBの監督下に置かれる。段階的導入期間は、すべての銀行がSSMの対象となる2014年1月1日までに、終了しなければならない。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/12/953&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en