ホームニュース・出版物ニュース2012> 食品:最新の報告書においてEUの管理制度により安全性が確保されていることが確認

食品:最新の報告書においてEUの管理制度により安全性が確保されていることが確認

EU News 348/2012

2012/07/20
IP/12/806
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>
本日公表された欧州委員会の報告書において、食品・飼料早期警告システム(RASFF)のおかげで、数多くの食品安全上のリスクの予防あるいは軽減が達成されるとともに、安全管理により我々の食品の安全性が確保されていることが示された。RASFFは、食品安全リスクが発見された際に緊急対応プロセスを開始させるものであり、「農場から食卓まで」の食品安全の確保における重要な役割を果たしている。RASFFの全参加国は、食品あるいは飼料に発見された深刻なリスクについて即時に通報されるため、協調した対応をとることでEU市民の健康を守ることができる。

全体的な結果
2011年には、RASFFにおいて9,157件のEU食品法規への非遵守が報告され、そのうち617件が深刻なリスクに関わるものであった。

通報の大半(5,345件)が続報であり、新規の件数(3,812件)より多くなっている。これは、同システムにおいて、対象の明確化とフォローアップの徹底化により、効果が上がっていることを反映している。

3,812件の新規通報の中で、3,139件が食品、361件が飼料、312件が食品接触材に関わるものである。最も多く報告される問題には、飼料、乾燥果物、ナッツにおけるアフラトキシンや中国から輸入される台所用具から検出される化学物質が含まれている。

より安全な輸入のために
特に成功していることのひとつがEU国境における安全検査である。食品・飼料に関する通報の約半数が、EU国境において入国が拒否されている事例に関するものである。そのような製品が特定されると、RASFFから問題の非EU加盟国に通報し、是正措置の実施と再発の防止を求める。深刻かつ反復的問題が発覚する際には、欧州委員会が当該国に対し、関連施設の登録削除、輸出差し止め、管理強化など緊急是正措置の適用を要求する。

リスクの緩和と危機管理
RASFFシステムにより、ダイオキシンや大腸菌など、深刻な食中毒の発生への対応の改善と、問題の軽減が実現している。2011年の食品安全に関する2大事件である、福島原発事故と大腸菌への対応において、RASFFはきわめて重要な役割をはたした。

大腸菌危機は、EUの歴史においても最も重大な食中毒を引き起こし、ドイツを中心に50人以上の死亡者と重症者を出した。専門家により構成される特別委員会が昼夜を徹して原因究明に奔走し、即時の情報交換を可能にした。それにより、各国の食品安全当局が効率的な対応ができ、健康および経済上の被害の軽減にもつながった。

福島原発事故:2011年3月に福島第一原発から放射能が漏れ出したことを受け、欧州委員会はRASFFを通じてEU加盟国に対し、日本から輸入する飼料と食品の放射能量を分析することを求めた。欧州委員会は予防措置として、放射能の影響を受けている地域から出荷される輸出向け飼料と食品のすべてについて、日本政府による輸出前検査の実施を要求し、入港地における抜き取り検査も重ねて実施した。この措置により、高水準の市民健康保護が確保された。状況の動向、実施される措置、検査の結果に関する加盟各国との効果的かつ迅速なる連絡において、RASFFが不可欠であることが証明された。当該措置は2012年も継続して適用されているとともに、定期的に見直しが行われる。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/12/806&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en