ホームニュース・出版物ニュース2012> EU、人権および民主主義に関する戦略的枠組みを採択

EU、人権および民主主義に関する戦略的枠組みを採択

EU News 280/2012

2012/06/25
欧州連合理事会
ルクセンブルク
11737/12
PRESSE 285

<日本語仮抄訳>

欧州連合(EU)外務理事会は本日、人権および民主主義に関する戦略的枠組みおよび同枠組み履行のための行動計画を採択した。EUがこの重要な政策分野において、実施のための広範な行動計画を伴う統一された戦略的枠組みを有するのは初めてである。

「人権は私自身の最優先分野のひとつであり、我々が司るEUの外務政策全般に通じるひとつの幹をなす。今般の包括的措置によってEUの人権政策の効果と可視性を高めたい。この枠組みと行動計画を実施に移すにあたり、EUの人権問題特別代表の創設を提案しており、早急に適任者が任命されることを期待したい」――採択を受けてキャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長はこう述べた。

このたび採択された枠組みは、EUの政策全体の効果と一貫性を今後10年にわたって向上させていくための原則、目的、優先事項を明示している。EU加盟国とEUの諸機関が、真に総力を挙げて取り組むための合意された土台を提供する。戦略的枠組みはまた、市民社会との真のパートナーシップ構築の確約をも規定している。枠組みは、すべての人々に理解されるよう、読み易さにも配慮されている。

戦略的枠組みの主要なポイントは以下の通り:

  • EUの政策全体における人権政策の徹底
  • 人権の普遍性の促進
  • 一貫した目標の追求
  • EUのすべての対外政策における人権の徹底
  • 人権に関するEUの優先事項の実施
  • 他国との協力
  • 多国間機関による協力
  • EUの一致団結した行動

 

戦略的枠組みは「EUの対外行動の中心にある人権と民主主義――より効果的な手法に向けて」と題された共同コミュニケーション(政策文書)に基づいている。同コミュニケーションはアシュトン上級代表の提案を受け、2011年12月12日に欧州委員会が採択したもの。これ自体は2010年3月にコルドバ(スペイン)で開催された非公式EU外相理事会会合に端を発する長期にわたる協議の結果であった。

「人権と民主主義に関するEU行動計画」は、欧州対外行動庁(EEAS)が、共同でその実施に対する責任を負う欧州委員会およびEU加盟国との協議に基づき策定した、36項目に分類された97の具体的行動からなっている。欧州議会議員や非政府組織(NGO)とも、非公式で協議が行われた。同計画は2014年12月31日までを対象期間としている。

行動計画の中に、EUは、世界の人権および民主主義に関する年次報告書の中で目標達成度を公表するものとする、との公約がある。これにより、市民社会を含むEU政策のすべての利害関係者は、EUの行動の影響を評価し、将来において優先的に扱うべき事項の特定に寄与する機会を与えられるであろう。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/EN/foraff/131173.pdf